『指導ナビ』で業務にゆとり、加算による利益アップも

株式会社コスモファーマ

所在地 福島県郡山市
店舗数

200以上/グループ全体

導入年 2020年3月
導入前の状況 他社システム利用

インタビュー動画

コスモファーマグループは、東北・関東・関西地方を中心に約200店舗の調剤薬局を展開している。2020年3月、グループ内の一部店舗で『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下、『CARADA 電子薬歴』)を導入した。数ある電子薬歴のなかで、なぜ『CARADA 電子薬歴』を選んだのか。同社で薬事全般、店舗管理運営、危機管理を担当する、松木さんに話を聞いた。
導入の目的

薬歴の質の向上と均一化、業務効率化によるコスト削減

導入の決め手 チェックだけで充実した内容の薬歴作成が可能
得られた効果

指導内容の充実と質的向上、加算取得率アップ

患者様対応への時間投下増、調剤過誤とヒヤリハットの減少

調剤薬局を取り巻く環境は、近年大きく変わってきています。松木さんは薬剤師でありながら、そうした環境変化への対応策を、陣頭に立って各店舗に指示されていますが、その中で難しい部分はありますか。

当社には幅広い年齢層の薬剤師が在籍しています。世代によって、また個人の能力によって、業務の進め方にはどうしてもばらつきが生じてしまいます。たとえば「効率的に進めて」と指示したところで、受け取り方は各々変わってくるので、対応法をいくつも用意する必要があります。さらに東北、関東、関西では地域特性があります。グループとしては、それを均一化して、全体的に底上げしていくことが課題になっていました。効率的に業務を進めていく一つの手段が機械化で、薬歴に関していえば電子化することでした。ただし薬歴は電子化すれば解決する、という単純なものではありません。

紙薬歴の問題点はどこにありますか。

時間に追われてしまう点でしょうね。店舗によっては業務が終わってから一日40から50枚を書くというのが日常になっていました。1枚あたり3分かかるとすると、これだけで2時間以上の残業になります。それが常態化してしまうと患者さんに対してきちんと指導する余裕は持てません。

先ほどの「薬歴を電子化すれば解決するものではない」とはどういうことでしょうか。

効率的に業務を進めるには電子化は有効なのですが、薬歴は紙でも電子でも、その薬剤師の考え方というものが関係します。紙薬歴を書かない、あるいは書けない薬剤師は電子薬歴でも同じです。記録に残すべきポイントがわかっていないので、きちんと申し送りがされない事例が出てきてしまうということです。その結果、患者に伝えたこと、あるいは伝え忘れたことすら思い出せなくなってしまう。
そのような事態に陥ることを解消するために、以前、副作用検索やその指導ポイントが表示されるソフトを使ったこともありましたが、効果は上がりませんでした。結局、そのソフトを開きにいかなかったのです…。では、書籍を充実させてはどうか。これも同じでした。そういう状況で暗礁に乗り上げかけた時に、『CARADA 電子薬歴』に出会ったのです。

電子薬歴にはさまざまなメーカーがあります。『CARADA 電子薬歴』を選んだ理由を教えてください。

『CARADA 電子薬歴』を導入する前は、データ連携等の面から考えても当然なのですが、使用しているレセコンメーカーの薬歴を導入していました。やはり別のメーカーを繋ぐことの抵抗感が大きくなかなか導入に踏み切れず、先ほどお話しした副作用関連ソフトなどの検討もしていました。そんな中で2~3社の電子薬歴のプレゼンに参加してみましたが、どれもしっくりこない。「とりあえずは現状維持かな?」と思っていた矢先に『CARADA 電子薬歴』のプレゼン申し込みがあって、乗り気ではなかったのですが「一応聞いておくか」というくらいの気持ちで参加しました。
しかし、『CARADA 電子薬歴』は他社とは違っていたのです。テキストで入力する部分が少なく、作業のほとんどがチェックで終わること、この点が決め手でした。先ほど申し上げたように、当社には幅広い年齢層の薬剤師が在籍していてパソコンやタイピングが苦手という人も多くいます。それはある意味いたしかたない部分でもありますが、そういう薬剤師でもチェックしていくだけなら対応できます。また他の課題である内容の均一化と底上げ、そして効率化も解決できる可能性があると考えて、後日、時間を十分にかけて説明を受け、「これだ!」と決めたのです。

基本操作はクリックやタップによるチェック。パソコン操作が苦手な人でもすぐにできるようになる。

薬歴の記載方法もいいと思いました。他社システムの場合SOAPという建て付けがあり、それぞれの箱を埋めていくことを重視しすぎるきらいがあります。そうなると薬剤師は箱を埋めることばかり考えるようになる。一方、『CARADA 電子薬歴』は、SOAPの形式にとらわれていなかった。これなら初めにざっくりとした骨組みを作って、細かい点、補足すべき点をあとから埋めていくという流れで薬歴が書けると思いました。
私自身、SOAPへの過度のこだわりは必要ないと考えています。薬歴で重要なのは、患者との対応、たとえば患者の訴えや薬剤師のアドバイスなどをきちんと簡潔に記録することだからです。

電子薬歴に限らず、旧来のやり方を一新するとき、自分たちのやり方に慣れた現場からは反対の声が上がるものです。その点はいかがでしたか。

当然、抵抗はありました。紙に書いたほうがラクで早い点もありますしね。電子化されている店舗では、それまでの記録、入力法に慣れてしまうと、それらの方法が非効率的と感じられなくなる。その結果、また新たに覚えなければならないのか…となるわけです。だから、紙薬歴の店舗には電子化のメリットをきちんと説明する必要がありましたし、電子化されている店舗へは、『CARADA 電子薬歴』に変更する理由をきちんと説明する必要がありました。例えば「紙薬歴は1患者あたり3分~5分かかっていますよね。でもこれなら10秒~20秒で済みますし、記載内容の質も格段に上がります」といった感じです。
ただし、それだけでは十分ではありません。導入後のケアのほうがむしろ重要になります。たとえば「マニュアルを見てください」というだけでは導入を決めた側と現場との溝は埋まりません。どのように使うのか、きちんとレクチャーしトレーニングのプランを立てなければ、期待する効果は出ないと思います。
ソラミチはその考えを尊重してくれて、トレーニングのカリキュラムを組んでくれました。一般的なサポートはインストラクターが1日程度ついて、あとは遠隔か電話でといった具合ですが、ソラミチのスタッフはその店に関わる薬剤師が使えるようになるまでをコンセプトに、実際に個々の店に応じて予定を組んでくれました。ソラミチ側にかなりのコストがかかることなので、正直驚きました。

豊富な選択肢で、指導内容が毎回変化

『CARADA 電子薬歴』導入後の、薬剤師の方の反応はどうでしたか。

「これまで使ってきたものよりも使い易い」という人もいれば、「従来のものの方がよかった」「変わりない」という人も当然います。色々な感想がありますが、それはそれとして、成果は確実に上がっています。
具体的にいえば、患者指導の内容が明らかに変わりました。例えば、内科の慢性疾患の患者さんであれば、処方Doで「変わりなし」といった薬歴が多数を占めていました。確かに、毎回同じだと書くことも無くなってきますが、『CARADA 電子薬歴』の『指導ナビ』を開くと、指導内容の選択肢が豊富にあるので、「前回Aという副作用を聞いているとしたら、今回はBを聞いてみよう」となるのです。その指導内容がそのまま薬歴に入力されるので、当然、薬歴の厚みも増していきます。私はそういった使い方を推奨し、インストラクターの方にもそういったトレーニングをお願いしています。

指導内容の例文は豊富に用意されている。毎回違う内容を問いかけることで「お変わりありませんか」という画一的な対応を防げる。

薬剤師の違いによるばらつきを会社としての課題にあげられていました。全体的な底上げ、均一化は達成されたとお考えですか。

達成できると思います。実務経験に乏しい若手や調剤薬局の経験のない中途採用者も、最低限のしっかりとした患者指導ができるようになっています。そしてもう一つ、教育・育成的なメリットも大きいと思います。たとえば禁忌に関して、レセコンのシステムでは使用不可は表示されるのですが、理由は表示されません。それを知ろうとすれば、さらに調べる必要がある。でも時間に余裕がなければそこまで手が回りません。その点『CARADA 電子薬歴』は理由までしっかり表示されるから、その場で覚えられる。患者への指導を通じて、薬剤師自身も成長できるわけです。
ヒヤリハットや調剤過誤も減っています。業務に忙殺されていると精神的な余裕がなくなりますから、視野が狭くなる分、気づけないことが多くなる。ゆとりを持って業務にあたれるようになったということでしょう。

ハイリスク薬の加算が600件に増加

『CARADA 電子薬歴』を導入した店舗ではハイリスク加算の算定件数も増えたと聞きました。

精神科の門前にある2店舗では、ハイリスク加算の算定まで手が回っていませんでした。もちろん企業の利益を考えた場合、取ることが望ましいのですが、日常の業務に忙殺されている現場に無理強いはできないという現状もあります。
薬歴の電子化とそれに関するソフトウェアの導入は打開策の一つでしたが、それでもなかなか積極的な算定までには至りませんでした。ハイリスク加算を算定すれば、患者指導を充実させ、それに伴った薬歴記載を行う必要があるからです。つまり残業がさらに増えることになってしまう。
ところが、『CARADA 電子薬歴』導入後の店舗では、月の処方箋枚数にもよりますが、月600件~400件の加算が取れるようになったのです。使い方のレクチャーの工夫もしましたし、各薬剤師の苦労もあったかと思うのですが、各店長に聞けば「チェック機能を使っただけ」とのこと…。
薬歴作成に時間がかからなくなった分、残業が減って人件費も削減できました。店舗運営コストが下がり利益が増えるのですから、企業側からしてみれば、『CARADA 電子薬歴』導入の選択は正しかったと言えます。

費用対効果の面ではいかがでしょう。

人件費の削減とハイリスク加算や乳幼児算定等の要件を満たす薬歴が記載できているわけですから、効果は明らかです。また、通常の電子薬歴の契約の主流は1クライアント単価×端末台数です。一方、『CARADA 電子薬歴』は端末台数には影響されない固定費制。これは大きい。通常であれば、店舗PCや在宅のタブレットなど複数台数を使い分けると、その分コスト増になってしまいますが、『CARADA 電子薬歴』はクライアント台数がフリーなので、コスト削減につながると思います。

『CARADA 電子薬歴』に対する不満や注文はありますか。

私は注文の多いユーザーですからね(笑)。導入して以来、色々な要求をしていますが、そのひとつが調剤録です。レセコンと同一メーカーの電子薬歴ではレセコン側で調剤録を電子保管できますが、『CARADA 電子薬歴』のような形では、レセコン側で調剤録を電子保管はできるものの電子薬歴側から調剤録を見に行くことはできません。調剤録は調剤報酬算定の根拠となるので、薬歴で調剤報酬算定の根拠が確認できないのはおかしいと思ったのです。
今後、処方箋が電子化されていくことを鑑みると、処方箋・調剤録・薬歴はセットで電子保管されるべきだと思いますし、電子薬歴側で処方箋の電子保管することはわけないはずと意見しました。
ソラミチはその要望にすぐに対応して、実現させてしまいました。現場からの声に耳を傾け必要と思えばすぐに機能として追加する、その対応の早さにも驚きました。
対応の早さは、クラウドならではの利点ともいえるでしょう。例えば「ソフトウェアの更新がある場合、薬局端末の更新は必要なく、業務開始時には更新されている」、つまり、常に最新の状態で使用できることです。
また、当社は東日本大震災を経験しています。当時はデータを店舗サーバーに保管していたので、電源ダウンでデータにアクセスできなくなりました。どんな状況であろうと薬は患者さんには必要となりますから、これは大きな問題でした。でもクラウドならインターネット環境さえ復旧すれば使えるようになります。ですから、電子薬歴を選ぶ際の必須条件はクラウド型であることでした。
ただし現状では、この『CARADA 電子薬歴』が、クラウドの利点を生かし切っているかといえば、そうとも言えない。私が今切望しているのは本社機能の追加・充実です。本社機能を搭載している電子薬歴は他にもありますが、各店舗のデータを覗き見て集計する程度に留まっています。『CARADA 電子薬歴』にはこの次の段階へ進んでもらいたいのです。具体的には、各店舗の状況(実情)に合わせたデータを予測し、そのデータと実際の集計データとを突合し分析することです。当社の場合、200店舗を各エリアでブロック化して営業しています。データを営業形態に合わせて、各店舗からエリアブロック、本社へと流れていくフローにしてもらいたいですね。
しかし、覗き見る点については慎重さも求められます。個々の薬剤師の頑張りの成果はデータとしてしっかり吸い上げたいと考えていますが、一方で本社から逐一チェックされているとなると現場は委縮するし、息苦しくなってしまいます。あくまでも改善点を探すために限定した機能にするべきです。そのバランスを満たすものが欲しいと思っていますし、その追加機能についても、ソラミチ側と積極的にディスカッションを続けてきましたのでまた素晴らしい機能が追加されると心待ちにしています。

運営分析機能のイメージ画像

『CARADA 電子薬歴』がつなぐ薬局と患者

薬局と病院、そして患者を電子データでつなぐことは、効率面だけでなく医療全体からみてもメリットが大きいため、今後ますます進むことが予想されます。『CARADA 電子薬歴』も『CARADA お薬手帳』との連携を進めているところです。こうした流れについてはどう考えますか。

現状で言えば、電子お薬手帳はまだまだ発展途上ですね。アプリを使っていたとしても、データの保管等が各社統一規格となっていないので。現場の視点から見れば、患者さんにスマホを提出してもらうわけにはいかないので、患者さんに操作してもらって提示された画面データを確認し写すことになってしまいます。結局、ここがアナログである限り、薬局も患者さんも電子ならではの利便性を感じられないと思います。

『CARADA お薬手帳』と『CARADA 電子薬歴』間でデータを自動送受信できる機能の開発を進めています。

そうなると薬局側からも、患者さんにこういう電子お薬手帳がありますと勧めやすくなる。どれだけのスピードで普及していくのかはわかりませんが、今後を見据えれば、そのシステムを受け入れていく必要性は感じるし、需要も高まっていくでしょう。

最後に『CARADA 電子薬歴』に対するメッセージをお願いします。

こうしてインタビューを受けるのも、『CARADA 電子薬歴』のユーザーが増えることを願っているからです。ユーザーが増えれば、それだけ色々な意見や要望が出てきます。私みたいなうるさいユーザーがね…(笑)。そうすれば『CARADA 電子薬歴』はもっともっと良くなると思います。今後に期待しています。

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