地域を“面”で受け持つドライブスルー薬局
『CARADA 電子薬歴』選択は「現場の声が反映されている」から

くろーばー薬局

所在地 神奈川県相模原市
店舗数

1店舗

導入年 2020年
導入前の状況 他社システム利用

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神奈川県相模原市にドライブスルーを併設する調剤薬局がある。相模湖・津久井湖にほど近い場所で、地域住民の足は車だ。患者の多くはドライブスルーを利用する。地域での取り組み、そして『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を選択した理由について、代表取締役・薬剤師の岡田裕司さんに話を聞いた。

導入の目的

薬歴の作成時間を出来る限り短縮すること

導入の決め手

豊富な指導文例とサポート機能

得られた効果 薬歴の作成時間短縮や、情報更新の早さを感じている

薬局の開設は2015年です。岡田さんは関西出身と伺いましたが、薬局のあるこの地に何らかのつながりや土地勘はあったのでしょうか。

当薬局開設以前は、近隣の店舗で勤務薬剤師をしていました。大学もこの近辺だったので、ある程度土地勘はありました。

最寄りの鉄道駅からは路線バスで時間のかかる場所です。交通アクセスはいいとは言えません。

地域の移動手段は車中心です。そこで考えたのがドライブスルーです。物件もドライブスルー前提で探しました。病院から近く、街道の交差点付近のこの場所が更地であったのは、幸運でした。

薬局のドライブスルーは珍しいと思います。

関東地方では少ないのですが、全国的に見ればそうでもありません。東北地方など比較的多い地域もあります。

ノウハウはお持ちだったのでしょうか。

まったく(笑)。神奈川県にはウチ以前に一件あったので見学に行ってみたり、ファストフード店に行って、ひさしの高さを目視してみたり。手探り状態からのスタートでした。

現在のドライブスルーの利用率はどれくらいで、どのような方が使われるのでしょうか。

利用率は全体の8割ほどです。とくにコロナの影響で昨年から大幅に増えました。利用される方はさまざまです。お子さんのおられる方、高齢者、あとは施設関係の方も。周辺には高齢者施設や介護施設が多いので。送迎の介助者がついている場合、一回一回患者さんを車から降ろす手間を考えるとドライブスルーのほうが便利なのだと思います。

車に乗ったまま、運転席の窓越しに処方箋を受け取る。

ドライブスルーでは薬の受け取りまでどのような流れになるのでしょう。

基本的には店舗内と同じです。処方箋を持ってきて待たれる方もいますが、アプリやFAXであらかじめ処方箋を送っておいて、受け取りに来られる方が多いです。お渡しするときには服薬指導もします。

アプリの話が出ましたが、オリジナルの処方箋送信アプリを開発して使っているそうですね。地域には高齢者が多いとのことですが、実際に利用されていますか。

知り合いのシステム開発会社に依頼して作ってもらいました。処方箋を写真で撮って送ってもらうようにしています。高齢者でも、最近はお孫さんとLINEでやりとりされる方も多くなっていますから、最初の登録だけ手伝って操作をひととおり説明すれば、みなさん問題なく使えるようになりますね。

時間短縮のために旧来の電子薬歴から切り替え

電子薬歴についてはいかがですか。紙の時代はあったのでしょうか。

開局当初から電子薬歴を採用していました。勤務薬剤師時代も、勤め先を選ぶ際には電子薬歴を採用していることが条件のひとつでした。手書き薬歴は、患者さんのファイルを探して書いて、また戻すという作業が非効率ですから。薬歴作成にかける時間はできるだけ短縮したいとは当時から考えていました。

当初は『CARADA 電子薬歴』とは別の電子薬歴を使われていました。

勤務薬剤師時代に使用経験があった電子薬歴を導入していました。当時のシステムとしてはよかったのですが、手打ちの項目が多いなど、最新の電子薬歴には使い勝手の面で劣る部分が多かった。あとは新薬などの情報更新の遅さにも不満がありました。そうした点を解消するために、クラウド型で、手打ち項目の少ない電子薬歴への切り替えを考えました。各社のシステムをひととおり見たのですが、『CARADA 電子薬歴』が当社の運営にもっともあうということで導入を決めました。

決め手となったのはどこでしょうか。

入力のサポート機能が強い点。昔のように「前回と同じ」で済むのであれば必要ありませんが、現在はそうではありません。患者さんとのやり取りをきっちり残す必要がある。豊富な例文を使えば、会話の内容もほぼ手打ちすることなく記入できるので、薬歴作成にかかる時間は短くなります。もうひとつ、この機能は経験に乏しい新人のサポートになる面もある。投薬の際に例文を参考にして患者さんとやりとりできますから。
それ以外では、システム全体を見て感じることですが、現場から上がってきたであろう要求が反映されていること。新しく追加された機能などを見ると、よくわかります。こうしたやり取りと対応の早さは、旧来の薬歴メーカーにはないものです。

薬歴作成は服薬指導と同時にされているのですか。

いえ、そこは分けて考えて、薬歴は患者さんが途切れた時間などを活用して作成するようにしています。服薬指導と同時にやらないのには理由があります。投薬口を見ていただければわかるのですが、そもそもパソコンを置いていません。パソコンがあると、どうしてもモニターに向かって会話するようになってしまうからです。それでは患者さんと信頼関係が築けません。患者さんと向き合って説明し、ときには薬以外、たとえば日々の食事内容、サプリ、健康などの話もする。雑談からくみ取れる情報もありますから。

カウンター右端の受け取り口にはパソコンが置かれていない。

定型通りに服薬指導するよりも、雑談するのは難しいと思います。

薬剤師に求められる役割が変化しています。昔のように薬を渡して「説明書どおりに飲んでください」で済む時代ではありません。薬剤師としての責任を果たしつつ、その後の指導、フォローアップまでしなくてはならない。信頼関係を築くためにはコミュニケーション能力が必要です。

地域に根差す活動を開局当初から展開

在宅訪問や介護施設、高齢者施設への訪問にも積極的です。その理由を教えてください。

“箱”から出ない時代は終わったと思います。立地でいえば総合病院の敷地内は別として、それ以外は門前であろうとそれほど有利になるとは思えない。実際にうちも病院の門前にありますが、処方箋はそこだけに限りません。この地域一帯に大規模な病院も多いので、車で遠方まで行って帰宅途中に寄られる患者さんも多いのです。地域一帯を面で受け持つことを目指しています。

施設を受け持つようになったのはどういう経緯からですか。

開局当初から私自身が足を運んで営業活動をしました。

薬剤師自らが営業をするのは珍しくありませんか。

大手チェーンの薬局はそういう専門部隊もあるようですが、私どものような小規模店では珍しいかもしれません。でも一般の企業なら普通にすることです。直接的な営業活動以外にも、地域の催しに積極的に足を運ぶようにしていますし、地域を担当するケアマネージャーの方たちとの連絡も密に取るようにしています。そうした方々と信頼関係を築いてきたおかげで、いまでは薬についての相談を真っ先に受けるようになりました。

経営者目線でいえば在宅訪問は満足のいく報酬が得られるのでしょうか。

そこは難しいものがありますね。現状の点数で言えば、訪問にかかる人件費をカバーするのに十分なものではありません。ただ先ほどもお話したように、地域を受け持つという理念から考えれば、もちろん経営的なバランスを考慮する必要はありますが、積極的に役割を果たしていきたいと考えています。

今『CARADA 電子薬歴』に期待することはありますか。

システム面では現状で問題なく使えていますし、不便はありません。今後は対人業務の時間を捻出するためにも業務の効率化につながるサポート機能をますます充実させていただければ、と思っています。

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