ひさわ薬局
所在地 | 長野県下伊那郡下條村 |
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開局 |
2008年10月 |
店舗数 |
1店舗 |
導入年月 | 2019年11月 |
導入前の状況 | 他社システム利用 |
長野県南部に位置する人口約3500人の下條村。その中央を走る国道151号線沿いに「ひさわ薬局」はある。薬局名は一帯の地域名「陽皐」に由来する。経営するのは、下條村出身の薬剤師・中村哲也さんだ。『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)の導入は19年11月。導入に至った経緯、導入以降の業務の変化について話を聞いた。
導入の目的 |
薬歴データが重く、買い替えを検討 |
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導入の決め手 |
信頼できる人からの紹介で導入を決断 |
得られた効果 | 薬歴作成時間短縮により、心の余裕が生まれた |
以前は隣の飯田市にある飯田下伊那薬剤師会が運営する薬局に勤務していました。そのときに、下條村の診療所の先生が地域に調剤薬局を開いてくれる人がいないか探していて、下條村出身の私に声がかかったのです。地域には調剤薬局がなかったので。そうしたご縁で、2008年10月に創業することになりました。
300mくらい離れていますかね。診療所は旧道沿いにあります。この辺りは皆さん車で移動されるので、それくらいの距離はとくに問題にはならないと思います。
診療所からは6割強くらいです。そのほかの患者さんは隣の飯田市の基幹病院や専門医にかかられている方、他にグループホームなどの施設といったところです。
それまではレセコン一体型の電子薬歴を使っていました。長年使用していましたが、その影響もあってデータが重くなって……というのが切り替えを考えたきっかけです。一体型に関していえば、電子薬歴と分離したほうがいいのではないかということも、リスクヘッジの観点から考えました。別々なら仮に一方にトラブルが発生しても、もう一方で処方内容を確認できますから。
そんなとき、懇意にしている卸の方から推している電子薬歴があると聞きました。それが『CARADA 電子薬歴』でした。ハードディスクへの蓄積型と違って、データが軽くなるだろうと思って導入を決めました。
しませんでした。実際のところ使ってみないとわかりませんし、卸の方は信頼できる人だったので。使い始めてから、その良さに気づいていきました(笑)
ひとつは画面の配置です。薬歴で大切なのは、患者さんの状態、状況を前回、今回、そして次回というように線で捉えることです。検査値なども同様に比較で見られる。以前重視されたSOAP形式を優先して表示するとなると、そうはいかないでしょう。
もうひとつは指導ナビです。私は基本的には雑談のなかに患者さんの状況を表すヒントがあると考えているので、投薬の際には自分の言葉で話しかけるようにしています。たとえば、このあたりは農業に従事されている方が多いので田植えの話、狩りの話などをするわけです。患者さんの答えが「近頃はあまり…」となれば体調が優れないということになります。
ただし、毎回同様の話ができるとは限りません。混雑しているときには必要最小限の会話になりますし、指導内容が毎回似てしまうようなケースも出てきます。そうしたときに指導ナビを使うようにしているのですが、こういう聞き方、話し方のパターンがあるのかと教えられることもあります。
私たちが言ったこと、患者さんが話したことは基本的には毎回手打ちするようにしています。そのほかのことは指導ナビをクリックして補足していきます。薬歴作成は投薬後にしていますが、作業時間は以前に比べて確実に減っています。ひとつの画面で完結できる点が大きいのではないでしょうか。項目ごとに画面が分かれているタイプと比べると、画面移動にかかる時間がかかりませんから。
うちは、私も含めてみなしっかり余暇をとろうという方針でやっています。私は調剤薬局の業務をあえて接客業と称しているのですが、自分のメンタルの状況がよくないと、他人の状況を把握する余裕がなくなってしまいます。薬歴作成時間の短縮が、そうした余暇を作り出す一助になっていると感じています。
便利に使っているのは薬局から出す書類関連の機能ですね。たとえば在宅で医師や施設に出す報告書。以前はレセコンなどの定型文を利用していました。でも昨年『CARADA 電子薬歴』がバージョンアップされて以降は、そちらを利用するようになりました。日付や患者情報などが薬歴とのリンクで自動転記されるようになりましたから。在宅の契約書も同様で、外来の方が在宅に変更される際に患者さんの情報が反映されるようになっている。
私がとくにその要望をソラミチ側に伝えたわけではありませんが、現場が感じているであろう操作性への要望がすぐに吸い上げられて反映される。こうした素早い動きはありがたいですし、クラウド型ならではのメリットですね。
グループホームが中心です。個別の在宅訪問も行政の福祉課の方や、診療所の医師らと連携を取りながら進めています。不足品の配送業務もいれれば、店内での時間と配達に充てる時間は1対3くらいの比率だと思います。
患者さんの状態を把握するためには、在宅訪問は必要な仕事だと思います。外来では「お薬はきちんと飲めていますか」と聞くと皆さんたいてい「飲んでいます」としか言いません。でも訪問すると残薬の実際がわかる。それだけ患者さんの状態を正確に把握できるようになるわけです。
うちに見える患者さんの平均年齢は70歳を超えています。もっとも農業に従事されている方はみなさん現役で、元気ですよ。ほかの地域で高齢者に接している方が見たらびっくりするのではないかというくらい。
開設当時のコンセプトは「お茶を飲んでゆっくり」です。そこ(椅子が並べられた待合の横に畳敷きのスペースがある)も、本当はコタツを置きたかった(笑)。効率化も大切ですけど、いつかまたそんな感じにしたいなと考えています。
現状使いやすいし満足しています。今後保険制度が変わるときなども、これまで同様スピード感をもって対応していただければ、というくらいですね。ぜひこのまま頑張っていただきたいと思っています。
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