業務の効率化で、患者に向き合う時間を確保
今後はグループ全店舗への展開を予定

おおぞら薬局半田山店

所在地 静岡県浜松市
店舗数

12店舗

立地 大学病院の近く
導入年月 2021年4月
導入前の状況 紙薬歴

インタビュー動画

静岡県西部で地域密着型の調剤薬局12店舗を運営するおおぞら薬局。半田山店は本社機能も備えた基幹店だ。近隣の浜松医科大学医学部附属病院からの患者を多く受け入れる。『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)の導入は21年4月。導入に至った経緯、導入以降の業務の変化について、同店の管理薬剤師でグループの電子化業務を統括する内山知実さんと、同店スタッフの皆さんに話を聞いた。

導入の目的 1日の業務に占める薬歴作成の時間の短縮化
導入の決め手

直感的に操作できる使いやすさと、端末台数による追加料金がなくコストダウンできること

得られた効果 薬歴作成時間の大幅削減により、患者さんにゆとりをもって向き合えるようになった

内山さんにお聞きします。半田山店の概要について教えてください。

内山:2003年に開局した、浜松医大病院の門前にある調剤薬局です。浜松医大病院からの患者さんを中心に、特別養護老人ホームをはじめとした高齢者施設への在宅訪問も請け負っています。

『CARADA 電子薬歴』導入前の薬歴の状況を教えてください。

内山:半田山店は手書きで薬歴を作成していたので、患者1人あたり5分ほどの時間がかかっていました。弊社は「くらしの応援団」という標語を掲げて地域社会に貢献することを目的としていますが、それを実現するためには1日の業務に占める薬歴作成の時間の短縮化が必要だったのです。

内山さんは博士号も取得している元大学研究者。おおぞら薬局の電子化業務の指揮を執っている。

グループ内の他の10店舗ではすでに別の電子薬歴を使われています。半田山店ではなぜ踏襲しなかったのでしょうか。

内山:理由は主に3つあります。ひとつに操作性。率直に言って使いづらい。ふたつめがアップデートの問題。自動更新されないので、算定要件の変更などの案件に手間がかかる。もうひとつは契約が端末ごとになっていること。店舗に3台のパソコンがあったとしても、外来対応をしているときには薬歴用に使えるのは1台だけ。ひとりの薬剤師が薬歴業務にあたっているとき、別の薬剤師はそのパソコンが空くのを待たなくてはなりません。在宅でタブレットを使用することになっても、別途コストが発生してしまいます。

『CARADA 電子薬歴』に決まった経緯を教えてください。

内山:各社のパンフレットから2社に絞って、実際にデモをしてもらいました。そのうえで、私だけでなく他の薬剤師の意見も聞いたうえで決定しました。もっとも重視したのは操作性、使いやすさです。マニュアルを見なくても直感的に操作できる。パソコンが苦手という人でもそれほど時間をかけずに覚えられるのではないかと思いました。
機能面でいえば、指導ナビは経験の少ない薬剤師でも算定要件を満たすだけの薬歴作成が可能になる点で、業務の改善につながると期待しました。

コスト面ではいかがでしょう。

内山:『CARADA 電子薬歴』はクラウド型でアップデートに費用がかからず、さらに店舗ごとの契約で端末の台数に制限がありません。在宅でタブレットなどを使用することを考えれば、確実にコストダウンにつながります。もうひとつ見逃せないのは教育コストです。操作が難しく、覚えるまでに時間がかかれば、それだけ教育コストがかかってしまいます。教える側、教わる側がいて、それが各店舗に及ぶので、これは無視できません。

業務時間は短縮、ゆとりをもって患者と向き合えるように

移行はすんなり進みましたか。

内山:新しいシステムを導入したわけですから、当然試行錯誤はありました。とはいえ、指導上の留意点など共有すべき情報の記載場所をスタッフ間で決めたうえでスタートしたので、大きな混乱はありませんでした。

導入して業務内容に変化はありましたか。実際に使う機会が多い正社員薬剤師の矢田貝夢香さんにお聞きします。

矢田貝:紙に書いていたときと比べれば、薬歴にかかる時間は大幅に短縮されました。そのぶん、患者さんにゆとりをもって向き合えるようになったと思います。副作用や服薬状況の確認をしっかりできるようになりました。

紙薬歴の時代はなかなかゆとりが持てなかったわけですね。

矢田貝:併用薬にしてもひとつひとつ、手で書いていく必要がありましたし、大変でした(苦笑)。そうした状況では、患者さんに対しても必要最小限の説明だけで済ますことが多くなってしまいます。

外来は浜松医大からが中心。抗がん剤などハイリスク薬の処方が多いため、紙時代は薬歴の作成に時間がかかっていた。

時間の短縮のほかに、業務改善につながったことはありますか。

矢田貝:引継ぎ事項がスムーズになったと思います。以前は書かれている文字の判読が難しいこともありましたし、ファイルに貼っていた付箋が剥がれ落ちてしまうこともありました。いまはシステム内の「患者メモ」を利用して、確実に共有できるようになっています。

内山さんは教育コスト面も重視したと言っています。実際にすぐに使えるようになったのでしょうか。常勤に比べて使用頻度の少ないパート薬剤師の清水亜佑美さん、いかがでしたか。

清水:操作は簡単で、すぐに覚えられました。投薬から薬歴までの一連の流れがわかりやすいと思います。

使ってみて便利だと感じた機能はありますか。

清水:指導ナビですね。補足する内容は別として、基本事項は文章を打たなくても済みます。もうひとつ便利だなと思うのは、量変、日変が文字表示されること。グループの他店舗で使用している電子薬歴では、色で表示されるだけなので、緑色は何を表していたのかなど、そのたびに確認する必要があります。小さなひと手間ですが、効率化につながると思います。

パート薬剤師は、時間が限定されている分、業務の割り振りに難しさがありそうです。

清水:常勤と違って出勤日に間が空く場合もありますから、基本的には薬歴を残して帰れません。しかし業務時間は限られている。薬歴作成の時間をどうしても捻出できず、持ち越す日もありました。『CARADA 電子薬歴』が導入されてからはそういうことがなくなったので助かっています。

電子薬歴化は事務方の業務の効率化にもつながります。事務主任の佐藤加奈子さん、実際にどう変わったのか具体的に教えてください。

佐藤:紙薬歴時代の一連の作業から説明すると、患者さんが来た場合、処方箋をコピーして、私たちは原本からレセコンに情報を入力していき、薬剤師はコピーをもとに調剤します。投薬後は、私たちがレセコンに入力した情報を紙出力し、薬剤師はそれをもとに薬歴を作成します。
薬歴に時間がかかるのは、この流れに起因するケースがあります。私たちが他の業務に追われてレセコン情報の内容を印刷できないでいると、薬剤師は薬歴に取り掛かることができないからです。待たせてしまうことで心苦しさを感じることもありました。電子薬歴化してからは、こうしたロスがなくなりました。

紙の使用量も減ったでしょうね。

佐藤:減りました。印刷した紙はその後の処分まで、個人情報保護の観点から考えなくてはなりません。そうした手間も削減されました。

左から清水亜佑美さん、佐藤加奈子さん、内山知実さん、矢田貝夢香さん

今後はグループ全店舗に導入予定

内山さんにお聞きします。現在は半田山店と舞阪店に導入されていますが、今後他店舗へ導入することもお考えですか。

内山:現在導入している電子薬歴の契約期間が済み次第、全店舗切り替えていく予定です。半田山店同様、薬歴作成業務を効率化することによって、無駄なコストを省き、患者さんに向き合える時間をより増やしていきたいと考えています。

今後『CARADA 電子薬歴』に期待すること、要望があればお聞かせください。

内山:クラウド型ならではの利点を生かして、診療報酬改定などさまざまな変更に素早く対応していただければと思います。機能性については、指導ナビのさらなる進歩に期待しています。具体的にはAIの搭載です。副作用を例にあげると、アナフィラキシーのように服薬の初期のみに出やすいものもあれば、長期服用で出やすいものもある。こうした違いまでAIが判定して提示してくれるようになれば、さらに現場の助けになります。導入の決め手には、そうした将来性への期待もありました。ぜひがんばっていただきたいと思っています。

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