紙からの移行は準備期間を経て万全に
年配薬剤師の不安は時間とともに解消

かちどき薬局常盤台店

所在地 東京都板橋区
店舗数

19店舗

立地 病院の近く
導入年月 2020年6月
導入前の状況 手書き

インタビュー動画

かちどき薬局は2020年6月、都内近郊に展開する19の全店舗に『CARADA 電子薬歴 Solamachi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を導入した。手書き薬歴から電子薬歴への移行はスムーズに進んだのか、また業務内容はどう変わったのか、かちどき薬局常盤台店の管理薬剤師・寒河江(さがえ)さんに話を聞いた。

導入の目的

充実した薬歴作成とフォローアップで加算取得

導入の決め手

本部の決定により導入

得られた効果 薬歴の質の底上げを実現、フォローアップにも活用することで加算も取得できるようになった

常盤台は、かつて高級住宅地として宅地開発された地域です。かちどき薬局常盤台店さんはそんな住宅地のなかにあります。患者さんはこの地域の方が多いのですか。

ほとんど周辺地域にお住まいの方です。近隣の住宅地の方もいれば、下町の色合いを残した地域からの方もいます。向かいの病院には整形外科もあって地域で唯一MRI検査ができるので、事故にあわれた方が新規で来ることもあります。

寒河江さんは常盤台店に勤められて何年になるのですか。

23年になります。

それほどの長さともなると患者さんもほとんど顔見知りといった感じでしょうね。

20年来の方もいらっしゃいますね。小さかった子どもが久々に来たら、すっかり大人になっていたなんてこともあります(笑)

患者さんは向かいの病院からの方が中心ですか。

そうですね。あと板橋区は大学病院などの大型病院も多いので、そちらからの患者さんもいます。

向かいの病院は脳外科もあるそうですね。ハイリスク薬も多くなりそうです。

ハイリスク薬に関する加算はできるだけ取るようにしています。『CARADA 電子薬歴』の指導ナビを使いながら説明すべきこと、聞くべきことを確認して、それを薬歴に落とし込むようにしています。

寒河江さんは常盤台店に着任して23年になるベテラン。

導入を機にハイリスク薬加算を全取得へ

紙薬歴の時代、ハイリスク薬加算は取れていましたか。

正直なところ、そこまで取れていませんでした。できるだけ取るという方針はあったのですが、薬歴を確認するときに文字の判読が難しいような状況があったり、書く内容に薬剤師間の個人差もあったりで、なかなか要件を満たすことはできていませんでした。いまは指導ナビという明確な指針があるので助かっています。

ハイリスク薬を投薬している患者さんにはフォローアップまでしているのでしょうか。

新たにハイリスク薬が処方された患者さんには連絡しましょうかとお声がけするようにしています。1週目と2週目で飲む量が変わるようなケースも同様です。フォローアップする際にはToDo機能に「1週間後の10時」のように設定するようにしています。こうしておけば連絡を忘れることはありません。そのまま薬歴に反映されるのも便利ですね。

導入時のお話を伺いたいと思います。手書きからの移行ということで不安はありませんでしたか。

年配の薬剤師のなかには、使いこなすことへの不安があった者もいたと思います。でも捉え方はひとそれぞれで、早く電子薬歴にしてほしいという者もいました。

移行はスムーズに進みましたか。

3カ月くらい併用期間がありました。患者さんが来局するたびに、紙の薬歴を引っ張ってきて、アレルギーなどの諸情報を『CARADA 電子薬歴』に転記することを繰り返しました。そのときは手間が増えたぶん大変でしたが、それ以降はとくに新たな手間が発生するようなこともなく、スムーズに移行できたのではないかと思います。

導入後、1年近く経ちました。もう慣れましたか。

まだ発展途上だとは思います。おそらく不慣れな部分もあるし、機能のごく一部しか使いこなせていないのではないかという認識もあります。でも、みな手で書くことはすでに面倒になっていると思います(笑)。とくに伝達事項については紙よりも確実に伝わるようになりました。

患者への服薬指導は、支援シートを使いながら

現在『CARADA 電子薬歴』をどのように使われているのでしょうか。

服薬指導する前に、内容を支援シートにプリントしてカウンターに行くようにしています。記載されている説明事項を確認しながら、患者さんに説明するという形です。患者さんから聞き取ったこともそこにメモしています。
カウンターのパソコンを操作しながら説明できればいいのですが、患者さん目線で考えるとパソコンを見ながらの説明はあまり歓迎されないのでは、と思っています。実際に「病院で医者がパソコンばかり見ている」という愚痴を聞かされることもありますし。見ないで打てればいいのでしょうけども、残念ながらそこまでのパソコンスキルはありません(笑)

薬歴の作成は、業務の合間にということですか。

基本的にはそうです。難しいのはパートさんが多いことですかね。パートさんの業務を時間内に収めるために優先的にやってもらうようにするのですが、そうすると正社員にどうしてもしわ寄せが来てしまって。このあたりは、もっと効率のいい方法もあるかもしれません。その点は今後の課題です。

話は変わりますが、「かちどき薬局」のロゴが大きくプリントされた自転車があります。在宅訪問などの際に使われているのですか。

そうですね。在宅訪問に行くときや、地域の方に薬をお届けするときにその自転車を使って回るようにしています。会社としても「お届けしますよ」ということは打ち出しているので。

地域の患者さんに対して自転車での配達サービスを実施している。

かかりつけはいかがですか。

かかりつけは認定薬剤師を持っているのが私だけということもあって、いまは一件だけです。その患者さんはご高齢で、来局されるたびに「次は来られるかどうか」と口にされて(笑)。連絡は、いまは娘さんと取るようにしています。

今後『CARADA 電子薬歴』に期待することはありますか。

処方箋、お薬手帳、検査値など、すべてのデータが連携されていくことを期待しています。そうなれば現場の業務はずいぶんラクになるでしょうね。

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