かちどき薬局ひきふね店
所在地 | 東京都墨田区 |
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開局 |
2009年 |
店舗数 |
20店舗 |
常駐薬剤師数 | 4人 |
立地 | 病院門前 |
導入年月 | 2020年6月 |
導入前の状況 | 紙薬歴 |
かちどき薬局ひきふね店は、かちどき薬品グループの実証実験店舗として、最新鋭の設備を導入・運用している。『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)は20年夏に導入した。日々の業務で電子薬歴をどう活用しているのか、同店の管理薬剤師・増穂暁子さんに話を聞いた。
導入の目的 |
紙薬歴からの移行による業務の効率化(グループ全店舗導入) |
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導入の決め手 |
簡易な操作性と薬歴内の検索機能の利便性 |
得られた効果 | 薬歴内容の充実と、監査に関する検索時間の短縮 |
京成線が高架化されたことで、線路だった部分が道路になり、京成曳舟駅から病院が直線で結ばれました。その関係から病院の正面入り口の場所が移りました。それに伴ってかちどき薬品が新しい正面入り口側にも出店した、という経緯になります。
はい。グループ会社が開発した薬局向けシステムを実証実験的に、他店舗に先駆けて導入しています。そのひとつがピッキングシステムです。調剤室の棚の薬剤は、すべて過去データに基づいて効率的に配置されていて、私たち薬剤師はタブレットを片手に、該当する薬剤を専用アプリの指示どおりにピックアップしていくだけで済みます。在庫管理システムなどとも連動しているので、取り間違いを防げますし、行ったり来たりといった無駄な動きは生じません。
システムの導入により環境が大きく変わって、監査は楽になりました。たとえばジェネリックは一般名が同じでメーカー名だけ異なるようなケースも多くあります。間違っていないか確認するだけで相当な労力と時間を必要としていました。そういう負担は一切なくなりました。
新卒でかちどき薬局に入ったので、電子薬歴を使うのは初めてのことでした。それでも不安よりも期待のほうが大きかったと思います。スタッフみなそういう気持ちだったのではないでしょうか。うちには70代の薬剤師も在籍しているのですが、彼女も電子薬歴の導入を楽しみにしていました。
読むのが大変で(笑)。あとは、ファイル管理も。うちのように1階、2階に分かれている店舗では、2階から1階に持って行って、また戻すという作業が必要でした。どちらも電子化するだけで解消されることです。
すんなりと移行できました。始めにグループ全店舗を対象にした研修会に参加した薬剤師が、おおまかなところを説明してくれたり、必要になる定型文を打ち込んでくれたりしましたが、あとはスタッフみな、とにかく触って覚えよう、と。電子薬歴に限った話ではありませんが、パソコン関係は実際に使ってみないと覚えられませんからね。
服薬指導、監査それぞれあります。服薬指導をする際には、患者さんからの質問にすぐに答えられるようになりました。たとえば患者さんによっては、細かい保険点数まで質問してきます。薬歴を開けば、点数もすべて確認できるので、その場で答えられます。いちいちレセコンを開く必要はありません。保険点数については、最近のバージョンアップで公費などの内訳も表示されるようになって、使い勝手が向上したと思います。薬歴、点数と必要な情報がすぐに目の前に表示されるのは業務としても心理的にも楽になりました。
もうひとつ、前回処方からの日数が表示されるのが便利です。前回90日処方があったとして、それよりも早く来ていたら患者さんに体調変化などの理由があるのか尋ねることができるし、91日目に来て「飲み切ってしまった、足りなかった」と言われれば、「91日目ですから」と返答できます。カレンダーを見ながら計算する必要はなくなりました。
添付文書の確認です。処方薬だけではなく、併用薬も薬剤名のクリックだけで確認できる点が、監査する上では役立ちます。
あと、これは機能というわけではありませんが、薬名から立ち上がるポップアップ画面に、薬剤情報とともに、PTPシート写真が掲載されている点です。患者さんが服用している薬を特定するのに欠かせないツールになっています。というのも、患者さんの多くは薬名まで正確に覚えているわけでないからです。お薬手帳を忘れた際に併用薬を確認するようなケースでは、うろ覚えの薬名とともに「ピンク色の薬」というように色で伝えられることがあります。ただし、この色は錠剤の色とは限りません。むしろシートの色を指すことのほうが多いのです。添付文書にも写真が掲載されていますが、多くは錠剤のみです。『CARADA 電子薬歴』の写真のほうが、より実用的といえます。
一般名が同じで、メーカー名だけ違うような薬もありますからね。とくに流通が不安定な現在の状況では、同じ薬でも今日はA社、明日はB社というようなケースも珍しくありません。『CARADA 電子薬歴』では薬名の冒頭3文字を打ち込めば、予測変換で薬名が表示されますし、メーカー名入りで一覧表示もされます。この状況下での作業の効率化につながっています。
患者さんが来られたら、スタッフがレセコン入力して、そのあとは薬剤師が『CARADA 電子薬歴』を開いて監査をします。問題がなければそこから調剤に移り、服薬指導という流れになります。患者さんの主訴については、投薬口で『CARADA 電子薬歴』に直接打ち込んでしまっています。紙にメモして、その後に打ち込むのは二度手間になるので避けるようにしています。もちろん、その場で仕上げることは時間的に無理なので、仮保存しておいて、すきま時間を利用して仕上げています。
薬剤師に求められる役割は時代とともに変わってきています。昔は、極端な例になりますが、棚のどの位置にどの薬があるのか、それを把握している薬剤師が重宝されていました。でも、うちのようにシステム化されれば、そのような知識は不要になります。実際に私たちは、以前のようにどこに何があるのかすべてを覚えているわけではありませんし、ピッキングに以前のように神経を使うこともありません。薬歴作成についても同じだと思います。電子化されたことで、効率は間違いなく上がりました。
今後薬局のシステム化はますます進むでしょう。しかし、一方で機械任せにできない部分、薬剤師でないとできないこともあります。患者さんへの対応です。患者さんの状況をことこまかく把握して、適切な服薬指導をすること。そちらに注力していく必要があると考えています。
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