おおぞら薬局有玉店
所在地 | 静岡県浜松市 |
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開局 |
2005年 |
店舗数 |
12店舗 |
常駐薬剤師数 | 2人 |
立地 | 内科クリニック門前 |
導入年月 | 2022年3月 |
導入前の状況 | 他社システム利用 |
静岡県西部で12店舗の調剤薬局を展開するおおぞら薬局グループは、既存店舗への『CARADA 電子薬歴Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)導入を進めている。22年3月に導入したおおぞら薬局有玉店で、同店管理薬剤師の小栗一仁さんに導入後の業務の変化について話を聞いた。
導入の目的 |
業務の効率化(グループ内店舗で順次切り替え中) |
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導入の決め手 |
簡易な操作性と、服薬指導を的確にする「指導ナビ」 |
得られた効果 | 薬歴作成にかかる労力削減、時間の短縮 |
糖尿病専門外来があるクリニックです。当薬局にも糖尿病を治療中の患者さんが多く来られます。
薬学的な知識はもちろん必要ですが、それだけで十分とは言えません。患者さんの生活習慣、具体的には食事や運動も踏まえたうえで、服薬指導をする必要があります。クリニックの医師も以前から管理栄養士を常駐させるなど、生活全般の指導を重視されている方なので、私もその方針に沿って患者さんと向き合うようにしています。
薬局の開局が2005年で、私はその1年後から勤め始めたので15年以上になります。グループ内でも古株です(笑)
10年くらい使い続けていました。
以前の電子薬歴に必ずしも満足していたわけではありませんが、切り替えに対しては面倒な作業が増えるだけではないかと危惧していました。実は一度断ってもいます。二度目の打診は受け入れましたが、本部がそれほど勧めるなら……というくらいで、積極的にというわけではありませんでした。
細かい点も含めればかなり多くの業務効率が上がっています。もっとも大きな改善点は、閉店時のパソコンの保存業務が「秒」で終わるようになったことです。以前は閉店時の業務が終わっても保存が終わらずに、15分、20分と待たされることが日常的にありました。それ以外の業務も、断然速くなりました。
たとえば、取材を受けている今日、木曜日は向かいのクリニックの休診日で、患者さんの来局数が極端に少なくなる日です。以前は営業時間外になる土曜日の午後と合わせて、書きかけの薬歴を仕上げる時間に充てていましたが、『CARADA 電子薬歴』導入以降は薬歴を当日に仕上げられるようになったので、その時間がまるまる空くようになりました。木曜日は他の業務を進められますし、土曜後の午後はしっかり休めています。
仕事の内容、量を変えることなく、自分の時間が持てるようになりました。いまでは『CARADA 電子薬歴』に切り替えて良かったと思っています。当グループで旧システムのままの店舗の管理薬剤師に相談されることがあれば、変えたほうがいいと即答します(笑)
情報処理の速度と、作業量の削減、両面があると思います。情報処理速度でいえば、いちばんわかりやすい例は患者情報の呼び出しです。投薬口で対面している患者さんがいたとして、以前のシステムでは薬歴の確認をしたいと思っても、なかなか読み込めずに、結果として患者さんをその場で待たせてしまうようなケースがありました。いまでは、クリックすればすぐに患者情報にアクセスできます。情報の保存も同様で、待たされることはありません。
作業量の短縮でいえば、大きく変わったのは打ち込む文字数です。以前は必要な情報のほとんどが打ち込みで、選択項目はわずかしかありませんでした。いまは打ち込む必要があるのは患者さんとの会話内容や、会話を通して気づいた点、変更点などの申し送り事項だけです。そのほかの情報は指導ナビに従ってクリックしていくだけで済みます。
操作面での設計も違います。添付文書を例にあげると、『CARADA 電子薬歴』では薬名をクリックするとポップアップで添付文書を開く画面が出てきて、それを押せば表示されます。2段階ですが、一連の作業になるので体感的には段階があるとすら感じません。以前のシステムは3段階で、さらに読み込み時間もありました。効率の差が、所要時間の差に表れていると思います。
情報がいろいろ紐づいて表示される点で便利だと思います。わかりやすい例をあげれば「お薬手帳を忘れてしまった」という患者さんがいたときには、患者さんへの指導内容として「次回はお持ちください」と出ますし、次回には「貼付確認」が表示されます。処方量の変更なども指導内容にきちんと反映されるので、的確な指導ができるようになります。
検査値の入力機能です。糖尿病患者の場合、ヘモグロビンA1cの数値を毎回必ず聞いて入力するのですが、その項目を検査値一覧の最上位に来るようにカスタマイズしたことで、使い勝手が向上しました。頻度の高い項目を上位にまとめておけば、毎回いちいちスクロールして項目を探す手間が省けます。カスタマイズ機能は、それぞれの薬局が実態に合わせて設定できる点で、非常に便利な機能だと思います。
こうした、小さいけれども確実に時間短縮につながる機能はいろいろあって、たとえば併用薬などで薬名を入れる必要があるときに、最初の3文字を打ち込めば候補一覧がずらりと表示される機能は、使用頻度が高いだけに時間短縮に貢献していると思います。
現在は立地条件だけで薬局が生き残れる時代ではありません。生き残るためには何らかの特色が必要です。当薬局でいえば、やはり糖尿病に関する専門性をより高めていくことになるでしょう。門前に限らず、糖尿病の患者さん全般から「あそこの薬局なら」と信頼を寄せてもらえるようになることを目標に、研鑽を積んでいきたいと考えています。
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