ファーマシーすず
所在地 | 山形県西置賜郡(本社) |
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開局 |
1997年(設立年) |
店舗数 |
31店舗(23年2月現在) |
導入年月 | 2020年~ |
ファーマシーすずは、「すず薬局」などの屋号で東北、関東を中心に31店舗を展開している。うち約半数の店舗で『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を導入済みだ。同社の部長薬剤師・松木友治さんに話を聞いた。
導入の目的 | 服薬指導・薬歴記載の平均化と底上げ |
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導入の決め手 | 「指導ナビ」で服薬指導・薬歴記載の平均化と底上げをしながら、患者さんひとりひとりに合った指導ができること |
得られた効果 | 服薬指導・薬歴記載の平均化と底上げ、加算を自信をもって積極的算定できるようになったこと |
小うるさいユーザーとして(笑)。そのころは別法人に勤めていたのですが、クラウド型の電子薬歴への移行を考えていたときに、ぜひ説明をさせてほしいと飛び込んできたのが『CARADA 電子薬歴』でした。まったく乗り気ではなく、聞くだけなら聞きましょうというくらいのスタンスで来てもらいました。
ところが話を聞いてみると、既存の電子薬歴にはないアイデアがありました。指導ナビです。薬歴は薬剤師によって内容に大きな差が生じてしまうことから、それをどうやって底上げしていくのか、当時はそれが企業としての課題になっていました。指導ナビを使えば解消できる、そう思えたのです。
当時の電子薬歴では、テンプレートを用意して内容の充実と手打ち入力の労力を削減するという方式が主流でした。内容の平均化はある程度は見込めると思いますが、テンプレートで用意されている文章は、あくまでも言い回しであって、薬歴作成の根本的な問題解決につながるものではありません。「こういうことがあったので、次に担当した人はその点への対応、確認をお願いします」という、薬歴本来の目的を満たす内容に仕上げることは難しかったのです。
指導ナビが画期的だったのは、この点への対応でした。患者さんへの問いかけが毎回違う内容で提示されるので、服薬指導の内容が底上げされますし、問いかけに工夫があるので患者さんからの主訴も引き出せます。しかもクリックしていくだけで、一気に薬歴まで仕上げられるのです。内容的にも薬機法で定められた基準を満たしたものになります。
定額制とランニングコストの安さも魅力的でした。デバイスと完全に切り離された設計になっているので、いくら端末が増えようと利用料は変わりません。完全な定額制は、当時は珍しいものでした。
複数店舗を管理する際には必須になる機能です。各店舗で薬歴がどのように作成されているのか、各薬剤師がどのように業務にあたっているのか本社が把握せずにいたら、事業計画も立てられませんし、正しい人事評定もできません。
そうです。ただ誤解がないように言っておきたいのですが、なにも各店舗の業務や、各薬剤師の働きぶりを監視しているわけではありません。企業として、各店舗の置かれている状況を確認するために行っている業務です。
情報管理の必要性の例をひとつあげましょう。たとえば、運営分析機能を使って、ある店舗でハイリスク薬加算の算定割合が少なかったことがわかったとします。その場合、店舗の管理薬剤師と話して、その理由を聞きます。もしかしたら『CARADA 電子薬歴』を使いこなせていないだけかもしれません。そうだとしたら、実際の手順を示すだけで、きちんと加算が取れるようになります。こうした業務改善を目的としています。
現場の薬剤師には、個別指導時に記録が不十分だと指摘されることへの不安と、コストが点数に見合わないのではないかといった不満があるのだと思います。しかし加算の設定にはハイリスク薬を処方したときに患者さんに対してきちんとした説明と確認をさせたいという行政サイドの思惑があります。もし算定が進まなかったら、いずれ加算の対象からはずされてしまうでしょう。そのような事態になるのを避ける意味合いからも、薬剤師側はしっかり算定すべきだと考えています。
そこは『CARADA 電子薬歴』の強みだと思います。指導ナビに従って患者さんに説明をしつつ、クリックするだけで算定に必要な要素を薬歴に落とし込むことができます。以前勤めていた法人で『CARADA 電子薬歴』への切り替えを進めたときには、ハイリスク薬を算定できるようになることによる売り上げ増加を、経営陣への説得材料にしました。
もっともよく使うのは、単純に薬歴をきちんと作成できているかの確認です。指導ナビは便利な機能ですが、すべてをクリックで済ませて、書き込んでおくべき主訴が未記載になるようでは困ります。問題があるようなら是正してもらいます。
今後は、薬歴を確認するだけでなく、いろいろなデータ分析にも使えるようになってもらいたいと思っています。『CARADA 電子薬歴』側でデータを一括収集したうえで、たとえばある観測ポイントに対して、平均値から大きく離れた店舗を表示することも可能なはずです。データのなかには、経営や、運営にきわめて有用なものもあることでしょう。そこはぜひ実現をお願いしたいところです。
その予定です。ただし個々の店舗でそれぞれ事情がありますし、予算もありますから一斉にというわけにはいきません。リースアップの時期を見計らいつつ、ハイリスク薬加算の算定割合の低い店舗、個別指導対策が必要だと思われる店舗などを優先して切り替えていくことになると思います。
現状『CARADA 電子薬歴』は、薬名を受けて関連する情報をピックアップするという作りになっています。添付文書の内容をシステム側で参照したうえで、注意表示などをしてくれるのですから、現場の薬剤師にとっては非常にありがたいサポートシステムといえます。
ただし、それだけで十分なのかというと、そうではありません。今後の方向性としては、薬名からの関連情報を個々の患者情報と照合したうえで提示するようにしてもらいたい。情報が患者さんごとにピンポイントで絞られれば、もっと細かい服薬指導ができるようになるはずで、患者さんにもメリットがあります。
そこまでできる電子薬歴はいまのところ存在していません。『CARADA 電子薬歴』にはぜひ先頭を切って、そこを開拓してもらいたいと思っています。実現できれば市場でナンバーワンと評される電子薬歴になるのではないでしょうか。期待しています。
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