柳町調剤薬局
所在地 | 福岡県北九州市 |
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店舗数 |
1店舗 |
導入年 | 2020年 |
導入前の状況 | 他社システム利用 |
柳町調剤薬局が開局したのは1985年。2018年には、会社勤めをしていた薬剤師の尾山一志さんが前経営者から事業を承継した。北九州市立大ビジネススクールで経営を学んだ尾山さんは、事業を引き継いで以来、地域貢献の施策を次々に打ち出し、また業務効率化の狙いから『CARADA 電子薬歴 Solamichi』※を導入した。尾山さんに『CARADA 電子薬歴 Solamichi』を選択した理由、導入後の変化などについて話を聞いた。
※以降『CARADA 電子薬歴』と記載する。
導入の目的 |
薬剤師による薬歴の記載内容のばらつきをなくすことや、DSUなどの情報を最新の状態で反映すること |
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導入の決め手 |
クラウド型であることや、税制利用に関するサポート体制、コストの低さ、操作性 |
得られた効果 | 薬歴記載時間の短縮や、記載漏れの防止、質の向上 |
患者さんからいただいた代金の一部を活用して、柳町調剤薬局の存在意義を地域の方にご理解いただけるような活動をしています。具体的には門司区で開催される高校生サッカー大会や、大学生のアイデアを商品化するビジネスコンテストへの協賛ですね。あとはスポーツファーマシストというライセンスを取得して、学校、部活動でアンチドーピングの話をしたりしています。
薬剤師によって記載内容に大きな差が生じていました。個別指導を経験している薬剤師はポイントを押さえて書けていましたが、内容が薄い人もいました。一方で薬歴への記載内容は、副作用の羅列だけにとどまらず、ハイリスク薬やDSUなどの情報も求められていました。これに対応するためには情報をしっかりアップデートし、しかも漏れがないよう記載しなくてはなりません。ハードルがとても高いと感じていました。
当時の薬歴システムのなかに定型文を作るなどの試行錯誤はしていましたが、日常業務に忙殺されるなかでの工夫には限界があり、定型文を更新する時間は取れませんでした。メーカーに必要な機能の追加について問い合わせましたが、現状以上の機能は難しいとの答えでした。
切り替えることを決めて、調べていくうちにクラウド型の存在を知りました。DSUなどの情報がタイムリーになり、しかもその内容が現場にわかりやすい形で反映される。興味を持って、あるメーカーに問い合わせ、説明を受けました。しかし問題がひとつありました。導入費用が高額だったのです。どうしたものかと知人薬剤師に話をしたところ、ちょうど『CARADA 電子薬歴』を導入したところで、費用も抑えられるとのことでした。
実際に見させてもらって使えそうという感触を得ました。あとはソラミチシステムに連絡して、デモをしてもらって、ほかの薬剤師からも使いやすいという意見を得ました。
「経営力向上計画」などの制度を利用するにあたって、『CARADA 電子薬歴』側が迅速に動いてくださったことも、導入の後押しになりました。
もうひとつ、費用の面で小さな薬局にとって大きなことがあります。それは既存のパソコンでシステムを使えること。旧来の薬歴システムではまるごと入れ替える必要がありました。そのぶん金銭的負担が大きくなるわけです。でもクラウド型の『CARADA 電子薬歴』では、そうした必要はありません。インターネットにつながる環境さえあれば、既存の設備のまま使えます。
薬歴の作成は、服薬指導した項目にチェックしていくだけで済みます。患者さんと話をしながらでもできますから、時間が大きく短縮されました。記載漏れなどのトラブルもなくなって質も高くなりました。
操作面についていえば、以前の薬歴ではスクロールや画面展開が必要でした。その点『CARADA 電子薬歴』は、シンプルにひとつの画面で完結させられるので、使いやすいと思います。
もうひとつ、患者の画面をタブで切り替えられる点もいいと思います。以前の薬歴では患者画面を切り替えるときに、画面を一度閉じてから開きなおすという作業が必要で、患者が集中する時間帯では大きな時間ロスになっていました。
操作は誰でも簡単に覚えられると思います。先日採用した薬剤師は1~2週間で問題なく使えるようになりました。とくに若いわけでもなく、クラウド型の電子薬歴の使用経験もありませんでした。それでも順応できます。
最近のリニューアルで、新たに追加された機能のひとつに乳幼児に対する体重確認のアラートがありました。ちょうど乳幼児加算に対応していくことを考えていたところだったので、当局にとってはタイムリーな追加機能でした。これがないとついチェックを忘れがちになりますから。今後も、こうした現場のニーズにあったリニューアルをしていただければと思っています。
オンライン服薬指導にしっかり対応していこうと考えています。処方箋だけに限らず、栄養状態などの調査も実施していく。将来的には大学などの専門機関と連携して、栄養についてアドバイスできるようなシステムを構築していきたいと思っています。
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