タッチパネルの活用で
紙薬歴に慣れた高齢薬剤師も楽に操作

すずらん薬局馬堀店

所在地 京都府亀岡市
開局

2002年

店舗数

3店舗

常駐薬剤師数 5人
立地 駅近
導入年月 2021年8月
導入前の状況 手書き

インタビュー動画

すずらん薬局馬堀店は、JR嵯峨野線・馬堀駅前にある。21年夏、紙薬歴をやめて『CARADA 電子薬歴Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を導入した。導入を推進した同店の管理薬剤師・岩田雅司さんに、その狙い、成果について聞いた。

導入の目的

事務的な作業にかける時間を削減し、患者さんの些細な変化に目を向ける時間を充実させること

導入の決め手

クラウド型であることと、指導ナビによる薬歴作成の効率化への期待

得られた効果 薬歴作成時間の短縮と、内容の充実、ハイリスク薬加算の取得

岩田さんは店舗経営者のご子息であると伺っています。

はい。大学卒業後、ここで5年間働いて、その後、大阪のCRO(医薬品開発業務受託機関)に勤めていました。戻ってきていまは管理薬剤師を務めています。

一般企業ではペーパーレスが進んでいる時代です。戻られたときには紙作業がベースになっていたことに対して戸惑われたことでしょうね。

薬歴作成の作業も、情報の管理ももっと効率化できるのではないかと思いました。事務的な作業をシステムに任せるだけでも薬剤師の労力は軽減され、労働時間は短縮されます。

現場には旧来の作業に慣れ親しんでいる方もいます。新しいシステムを入れることに反対意見はなかったのですか。

私以外の薬剤師は50代後半から70代です。なかにはスマホもよう触らん(笑)、という方もいます。とくに反対ということはなかったのですが、おそらく不安はあったと思います。

そのような状況で、『CARADA 電子薬歴』の導入を決めました。ほかの方にはどのように説明をして、納得してもらったのでしょう。

薬歴作成の時間を短縮できることを説明したうえで、実際にソラミチシステムの担当者にデモに来てもらいました。そのときに実際の作業内容をタッチパネル搭載パソコンで見せてもらったのがよかったと思います。キーボードでの操作は煩雑そうに見えますが、直感的な操作が可能なタッチパネル式ではパソコンに不慣れな人の心理的な敷居は少し下がります。

導入してから3か月ほど経ちました。みなさん、操作には慣れられましたか。

導入後しばらくは、操作に迷う方もいましたが、タッチパネルを使って「この順番で押してください」というように簡潔に教えることができました。教えられる側もほとんどのケースで「それだけでいいんだ」という反応でした。キーボード操作で「ショートカットキーを使って」のような説明ではそうはいかなかったと思います。
いまでは基本操作については、高齢の薬剤師も問題なく使っています。薬歴の作成時間が長くなった人はいません。1~2時間かかっていた薬歴記載が30分ほどになるなど、なかには半分以下になった人もいます。それでも薬歴の質は以前よりも上がっています。

クラウド型ならあらゆる環境変化にも即対応可能

話は前後しますが、ほかの選択肢もあるなか、『CARADA 電子薬歴』を選んだ理由を教えてください。

選定基準としては第一にクラウド型ということがありました。システム面を含む環境変化の激しい現在の状況下では、旧来の個別サーバー型では迅速な対応が難しいと考えたからです。その点、クラウド型なら常に新しい情報を取り入れることができます。在宅訪問の際に端末を持ち出せるのも利点です。

クラウド型の電子薬歴を探していることを卸の方に伝えて勧められたのが『CARADA 電子薬歴』でした。画面をぱっと見たときの第一印象がよかったです。どこにどんな情報が配置されているのかひとめでわかりました。機能としては、選択するだけで薬歴の基本的な部分を書き終えられる指導ナビが、印象に残りました。他社のクラウド型薬歴も比較検討はしましたが、その機能を超えるだけの有益性は感じられませんでした。

紙薬歴時代から変わった点を具体的に教えてください。

ハイリスク薬の加算を算定できるようになりました。外来は精神科が中心のためハイリスク薬を処方するケースが多いのですが、手書きのときは書くべきことが多すぎて算定は断念していました。いまでは患者さんとのやりとりは別として、薬剤にかかわることについてはすべて選択していくだけで済むので楽にできます。

患者さんに指導する際に、指導ナビを参照にすることで迷いがなくなったことも導入の成果と言えます。例をあげると、複数の薬剤が出ている患者さんのケース。指導をする際にはすべての薬剤を説明するべきなのかという問題が生じますが、同じような薬効のものが含まれているケースも珍しくありません。そうしたときには『CARADA 電子薬歴』側で自動的にカテゴライズしてくれて、そのカテゴリーに対する指導内容を提示してくれます。ひとつひとつ薬について確認して、そのうえで指導内容を検討、判断するという作業が不要になった分、時間が短縮されたのです。

この例に代表されるように、システムに任せられる部分が増えたことで、患者さんに向き合える時間を確保できるようになったと感じています。たとえば、うつ病の患者さんに服薬指導をした際に、「受け答えがなかった」「うなずくだけだった」「表情が明るかった」などと薬歴に記すことは経過観察をするうえで大切なことです。事務的な作業にかける時間を削減して、患者さんの些細な変化に目を向ける時間を充実させることは電子薬歴導入の目的のひとつだったので、歓迎すべき変化だと言えます。

タッチペンを利用することでスムーズな操作が可能に。

在宅訪問業務での効率も向上

在宅訪問もされているそうですね。

現在特別養護老人ホームなど5施設を受け持っています。社長が薬剤師でありながらケアマネージャーの資格も持っていて、早い段階から在宅訪問を実施していました。

『CARADA 電子薬歴』は在宅訪問をサポートする機能も備えています。

報告書が薬歴と連動しているので、二重の手間にならずに便利です。プリントも楽になりました。以前はファイルを開いてプリントして閉じてという作業を人数分していました。いまは一括指定できますから、パソコンに張り付いて作業する必要がありません。

もうひとつよく使うのは「申し送り」や「患者メモ」欄です。在宅訪問の場合は、一包化する薬剤の指定など、患者さんによって違いがあります。それを間違えると作り直しになります。紙薬歴時代は、そうした注意点を付箋などに書いて貼付していたのですが、剥がれ落ちてしまって、というケースがありました。システム内ではそうしたトラブルは起こりません。

最後に、今後『CARADA 電子薬歴』に期待することを教えてください。

先日のことですが、トップページにアンケートのお願いがありました。私も入力して送信しました。誰の目にも留まる場所に配置されていたことに、カスタマーの声を形式的ではなく、しっかり集約したいという意図を感じました。トライ&エラーを繰り返して、よりよい状況を作り上げていく。そうした進歩を期待しています。

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