クラウド型ならではの情報処理速度
一体型時代の“待ち時間”を一掃

中町ちぐさ薬局

所在地 東京都武蔵野市
開局

2006年

店舗数

3店舗

常駐薬剤師数 2人
立地 内科診療所門前
導入年月 2021年7月
導入前の状況 他社システム利用

JR中央線三鷹駅と吉祥寺駅間の閑静な住宅街。中町ちぐさ薬局はこの地で2006年から営業を続けている。21年春、電子薬歴を長年使用していたレセコン一体型のものから『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)に替えた。管理薬剤師の黒澤文さんと、選定にかかわった薬剤師の高津晋也さんに話を聞いた。

導入の目的

システム的な問題の解消と薬歴作成時間の短縮

導入の決め手

画面構成のわかりやすさ、指導ナビ

得られた効果 薬歴作成にかかわる諸時間の短縮

車通りの少ない閑静な住宅街のなかにあります。

黒澤 患者さんの大半は、この地域に住まわれていて近くの診療所にかかられている方です。

以前は別の電子薬歴を使われていました。

黒澤 レセコン一体型のタイプを使っていました。その契約期間が満了になるということで、電子薬歴の切り替えを検討し始めました。

継続ではなく、切り替えを検討したのですね。

高津 経年によるデータの蓄積や、ハードディスク性能の問題などもあって、動作が遅くなっていたのです。朝起動するとジーっと数分間読み込む時間が必要で、患者さんの情報を呼び出すのもいちいち待たなくてはならないような状況でした。クラウド型にすることで、そうした旧来のシステム設計に由来する問題は解消されると考えました。

切り替えることに対して、経営側はどういう判断をされたのでしょうか。

黒澤 継続使用した場合と、『CARADA 電子薬歴』も含むクラウド型に切り替えた場合のコストを算出しましたが、それほど差は出ませんでした。コストが変わらずに現場の業務効率がよくなるなら、ということでスムーズに決裁が下りて、最終判断も現場に一任されました。

『CARADA 電子薬歴』を選んだ理由を教えてください。

高津 卸の担当者も推薦していましたし、指導ナビなどシステム的に面白いと思いました。

黒澤 私は最初に見たときに、タイトル部分などの色使いも含めて画面レイアウトがわかりやすいと思いました。

21年夏に導入しました。移行作業はスムーズにいきましたか。

黒澤 基礎情報はデータ移行してもらって、足りない部分は少しずつ自分たちで埋めていきました。

薬歴はどのように作成していますか。

黒澤 指導ナビを使いながら、主訴については手打ちで入力するようにしています。指導ナビの薬歴内容は、そこまで掘り下げるのかと感心するくらいに細かい情報が記載されます。ただし、すべてを網羅してしまうと、あとから見返したときに分量が多い分、わかりづらくなるので、不要だと思われる部分は削除したり、書き換えたりして、見やすく編集しなおすようにしています。

薬歴の内容は以前と変わりましたか。

黒澤 誰が書いても指導ナビを使った部分の充実度合いは変わらなくなりました。以前は薬剤師間で差が生じていたので、均一化、底上げについては一定の成果が得られていると思います。ただし、主訴については患者さんとの話のなかから出てくるものでシステム任せにできない部分なので、私を含めて各薬剤師のレベルアップを図る必要があると考えています。

『CARADA 電子薬歴』になって、起動の待ち時間のストレスが解消されたという。

一体型とクラウド型はスピード感に大差

薬歴にかかる時間は短縮されましたか。

高津 短くなりました。薬歴作成だけでなく、起動、データの読み込み時間などを含めると相当短縮されたと感じます。

クラウド型と従来の自店舗サーバー型(オンプレミス型)とではデータの処理速度は実感するほど異なりますか。

高津 データの処理速度は大きな違いです。以前は患者さんの薬歴を呼び出すだけでも20秒くらいかかっていました。その間、パソコンの前で待たされるのです。患者情報を切り替えるだけでも同じような待機状態が生じますから、トータルすると相当な時間のロスになります。一方の『CARADA 電子薬歴』では、こうした待機時間はほぼ生じません。データの処理速度は体感で言えばインターネットで各種サイトを閲覧するのと同じくらいのスピードです。

黒澤 以前はデータの保存にも時間がかかっていました。店を閉める前に必ずデータの保存をしなくてはならなかったのですが、パソコンの前でじっと待つようなことがありました。

高津 サーバーに保存して、さらに外付けのディスクへのセカンドバックアップを取っていたため、余計な時間がかかっていたのです。

ハード面にも問題があったのでしょうか。

高津 レセコン一体型の電子薬歴は契約時にハードとのセットで購入するのが基本です。その後、簡単にはハードを変更できません。その結果として、これだけ変化の激しい時代に、一昔前のスペックのパソコンを使い続けることになります。

動画視聴もインターネットが当たり前の時代に、旧来のスペックは厳しいものがありますね。データとハードは、各種クラウドサービスなどと同じように切り離して考えたほうが効率的だと思います。

高津 そう思います。実は、電子薬歴の切り替えを検討したときに、その薬歴メーカーもクラウド型を開発していて候補に挙がってはいました。ただ、旧来のシステムとの複合型で、サーバーとクラウド間の通信によってクラウドならではのスピード感が失われていたため断念しました。メーカーからすれば、既存のクライアントもいますから、旧来のシステムを維持することも考えなくてはならず、苦しいところではあるのでしょうが……。

『CARADA 電子薬歴』を使っていてクラウド型ならではの利点を感じることはありますか。

高津 アップデートの手間がなくなったことです。夜中の自動更新で薬局が対応する必要はありません。以前はアップデートの知らせが来ると起動プログラムを立ち上げて、システムが入っているパソコンを1台ずつ更新していました。

黒澤 以前は当たり前の作業に感じていましたが、今になると手作業でアップデートしなくていいのは便利になったと感じます。

ほかに使いやすくなったことはありますか。

高津 薬歴を書く際に、患者さんを複数呼び出すことが可能で、タブで切り替えられる点です。外来が立て込んだときでも、タブを重ねて一時保存していくことで、あとから簡単に薬歴を書き足していけます。以前の電子薬歴では1人ずつ呼び出して閉じてと繰り返す必要がありました。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

黒澤 使い始めて半年が経って、最低限の操作は皆こなせています。それでも、使いこなせていない機能もありますし、今後アップデートで追加されていく機能もあることでしょう。そうした機能も使いこなしていくことで、業務の効率化を実現したいと考えています。

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