家族の後押しで独立開業
感じたクラウド型電子薬歴の必然性

川中調剤薬局

所在地 愛知県名古屋市
開局

2015年

店舗数

1店舗

常駐薬剤師数 1人
立地 ペインクリニック門前
導入年月 2021年5月
導入前の状況 他社システム利用

インタビュー動画

名古屋市北区にある川中調剤薬局は、21年夏にそれまで使用していたレセコン一体型薬歴を『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)に切り替えた。その目的と、業務内容の変化について、事業主で管理薬剤師の加藤大貴さんに話を聞いた。

導入の目的

薬歴作成の効率化、文章作成にかかる労力の解決

導入の決め手

クラウド型であること、操作性

得られた効果 対物業務時間短縮と在宅訪問に関する業務の効率化

始めに加藤さんと薬局のプロフィールについて教えてください。

私自身は、以前はドラッグストアに務め、その後転職をして調剤薬局に勤務していました。2014年にペインクリニックが川中町に開業されることを知り、独立を決意し開業しました。

独立を決意した理由はなんですか。

ちょうど自分で薬局をやってみたいと思っている頃と、新規のクリニック開業の門前薬局を募っているタイミングとが重なり、名乗りを挙げました。幸運にも私に開局する機会を頂くことが出来ました。不安もありましたが、持ち前のなんとかなる精神で決断しました。また、家族の応援も後押ししてくれました。

7年も続けているのですから、その判断は間違っていなかったのですね。

そうですね、ただ最初の1~2年は暗中模索の日々でした。もちろん地元の方が徐々に処方箋を持ってきてくださる機会は増えてきていましたが、それ以上に地域に根差した薬局を目指して、在宅訪問の営業をしたり、通信販売等の活動なども行いました。

早い段階から在宅訪問に乗り出していたのですね。

当時は地域の介護施設やケアマネージャーさん等に挨拶に行ったのですが、手ごたえはありませんでした。けれども、医師や訪問看護師さんから「患者さんの服薬状況が芳しくないので自宅に確認しに行ってくれないか」と相談を持ち掛けられることがあり、そのような話が続き、受け持つ患者さんが少しずつ増えていきました。

電子薬歴切り替えについてお聞きします。以前はレセコン一体型の電子薬歴を使用されていました。切り替えた理由を教えてください。

薬歴作成をもっと楽にしたいというのが、いちばんの理由です。以前使っていた電子薬歴は空白部分にフリーに記入していくスタイルでした。理系の人間としては、文章を書くという作業がつらい(笑)。開業から4年が経過した頃から仕事も多忙になって、薬歴作成の時間の短縮方法を考えるようになりました。

開業4年というと2018年頃です。実際に切り替えた21年まで期間が空きますね。

2018年はクラウド型の電子薬歴が出てきた頃でした。その利便性にひかれつつも、クラウドという形態にまだ不安を感じて踏み切れませんでした。

加藤さんは、以前勤めていた会社を辞め、独立開業を果たした。

ここ数年で通信環境の変化もあって、クラウドの在り方は大きく変わりました。音楽・映像配信、仕事でのデータのやりとり。いまはクラウドが当たり前の時代です。

本当に大きく変わりました。いまでは生活の中で当たり前のように入り込んでいます。リスクに対しても、よくよく考えてみれば通信でつながる環境であれば、どこであろうとも存在します。各店舗にサーバーを置いていても同じこと。セキュリティ対策を考えれば、むしろクラウドのほうが安全性は高いともいえます。

身近な存在になって、不安が払しょくされたわけですね。そこから『CARADA 電子薬歴』の選択に至った経緯について教えてください。

本気で導入を検討した頃に、卸の方から勧められたのです。思い起こしてみれば、その約1年前にも勧められていて、実際に画面にも触れてみたのですが、とくに印象に残ることはありませんでした。その1年後に改めて見たときには、印象ががらりと変わって、使いやすいと思えました。

アップデートを繰り返して操作性が向上した結果かもしれません。

そういうことなのだと思います。そこからは話がトントン拍子で進んで、あっという間に導入に至りました。

クラウド型のメリットに、ハードは別物ということがあります。

それも決め手のひとつになりました。すでにあるパソコンにもインストールできますから。一体型の薬歴は、ハードとワンセットになっていて、そのコストも上乗せされています。長年の業界の慣習として、それが当たり前になっていましたが、記録装置もSSDですらなく、旧式のHDDを積んでいるマシンに対して、割高の印象は否めません。

そうした旧来の電子薬歴の契約は一般的には5年ですが、5年もあればパソコンを取り巻く環境は大きく変わります。スペックが時代の移り変わりに対応していないから、起動ボタンを押してから立ち上がるまで5分間待たなくてはならない……というようなことが起こります。そんなパソコン、プライベートでは使いませんよね(苦笑)。でも慣れというのは恐ろしいもので、ずっと使っているとそれが当たり前になってしまいます。

そんな事を考えると、クラウド電子薬歴は何台のパソコン、iPadでも利用で出来るのはリスク分散することにつながるなと思います。また、『CARADA 電子薬歴』では導入台数で月額利用料が変わらないので安心です。費用面でも1台壊れたら補修も出来ますが、その時にあった機種へ変更するのもこれからの時代は効率的な選択になると思います。私が大学を出た頃は1台20~30万はした高性能なパソコンが今は10万切る事も多いです。そんな変化の時代に合わせた選択かと思います。

在宅訪問先での業務も可能に

『CARADA 電子薬歴』は現在どのように使われているのですか。

パソコンとiPadにインストールしていて、在宅訪問ではiPadを携行しています。持ち出しできるのはクラウド型の最大の利点です。

ハードと情報が一体になっていると、紛失した際のリスクが極めて大きくなるので持ち出しは困難になりますよね。その点、クラウド型ではハードはアクセスするためのツールに過ぎないのでリスクは下がります。ところで在宅訪問で使う際に、どういった点で便利だと感じますか。

おもに2点あります。ひとつは、その場ですぐに調べられること。もっとも簡単な例をあげれば併用薬について質問を受けた場合。薬歴から併用薬チェックをかければすぐに答えられます。「持ち帰って、改めてご連絡します」ということがなくなりました。もうひとつは、外出先で薬歴を書けること。訪問先である程度メモしておいて、駐車場の車の中で書き上げてしまうことも可能です。薬局に戻らなくては書けないという縛りがなくなりました。

場所を選ばずに薬歴を作成できるのは、打ち込み要素を最小限に抑えた『CARADA 電子薬歴』の設計も関係しているでしょうね。

指導ナビを選択していくだけで基本的には済んでしまいますから。内容についても、薬剤師が開発に携わっていることがしっかり感じられるレベルにあって、安心して任せられます。もちろん仕上がり段階でひととおり確認はしますが、それでも標準的な患者さんであれば1人あたり1~2分で済んでしまいます。

在宅訪問では報告書や計画書も簡単に作成できます。

それも導入理由のひとつです。在宅訪問の計画書は医療保険では毎月提出する必要があるのですが、フォーマットが用意されているので、「嚥下ができる・できない、食べられる・食べられない」などの患者情報を書き込んでいくだけで終わります。報告書に関しても、薬歴作成とワンセットになっていて、ボタンひとつで終わるので時間を取られることがありません。

最後に、今後薬局としてどのような展開を目指しているのか教えてください。

当薬局では調剤薬局に縛られる事なく数年前から健康食品などのネット販売をしています。売り上げ自体は微々たるものですが、それでも商売を通じて教えられることがたくさんあります。100円の利益を出すのがいかに大変かということを実感させてくれます。そうした試みをするのは、調剤薬局は病院やクリニックからの処方箋だけを調剤して生き残っていく時代は終焉が近いと思っているからです。これからは調剤、在宅、一般医薬品、衛生材料等の地域に必要とされる薬局を目指していきたいと思います。

また、地域医療への貢献に関しても、いろいろなアプローチ方法があるはずです。『CARADA 電子薬歴』の導入によってできた「貴重な時間」を、今後は新たな挑戦への準備、アイデアを練る時間に充てたいと考えています。

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