藤ヶ丘漢方薬局
所在地 | 愛知県名古屋市 |
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開局 |
1980年 |
店舗数 |
1店舗 |
常駐薬剤師数 |
2~3人 |
立地 | 皮膚科門前 |
導入年月 | 2021年8月 |
導入前の状況 | 紙薬歴 |
地下鉄東山線一社駅すぐそばにある藤ヶ丘漢方薬局は、21年夏に『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を導入した。同薬局初の電子薬歴だ。導入を推進した管理薬剤師の吉田将士さんに、その目的と導入後の業務の変化について聞いた。
導入の目的 |
紙薬歴での薬歴記載に限界を感じたこと |
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導入の決め手 |
きめ細かい対応、サポート体制 |
得られた効果 | 薬歴記載内容の充実、処方変更の見逃し予防 |
先代社長の時代には藤が丘で営業していました。隣接していた皮膚科クリニックの移転にともなって、10数年前に私どももこちらに移ってきましたが、古くからの患者さんもいらっしゃることから、薬局名はそのまま使っています。
そうです。東洋医学がそれほど普及していない時代から、クリニックの先生は漢方薬を積極的に処方されていました。そういった理由から局名に「漢方」とつけています。
いまは、制度上の変更などいろいろなことに対応していかなくてはなりませんし、記録すべき内容についても以前とは比較にならないくらいの厚みが求められています。たとえば処方内容の変更があった場合の理由の確認、記載などは、紙薬歴で実行する場合にはかなりの労力を必要とします。それができていたかといえば、残念ながらそうではなかったと思います。紙でできることに限界を感じたことが電子薬歴への切り替えにつながりました。そうした理由を社長に説明して、導入について了承を得ました。
はじめにクラウド型の3社をピックアップしました。その中から2社に絞り、どちらにするか最終判断に至ったのですが、営業の担当者がより親身になってアドバイスしてくださった『CARADA 電子薬歴』にしました。別の1社は打ち合わせもすべてオンラインで、導入後のサポートのことを考えれば、ソラミチシステムのほうが安心できるのではないかと思えたからです。
導入したのが8月でした。虫刺され、日焼け、水虫、ニキビなど皮膚科の患者さんが増える繁忙期に重なったことで、かなり大変でした(苦笑)。基礎情報はレセコンから読み込むようにしてもらいましたが、補足していく項目もあったので、患者さんが来られるたびに確認して埋めていきました。
いま薬歴が使える端末は、レセコンが入っているパソコンに、ノートパソコン1台、iPad2台という構成です。iPadは今後の在宅訪問業務の可能性なども考慮したうえで購入したのですが、Apple製品を使うことが初めてだったもので、当初は操作に戸惑いました。基本的な操作は3か月が経過して、だいぶ慣れてきましたが、まだまだ手探りの部分も多いです。
指導ナビとオリジナルで作成した定型文を併用しています。薬剤の情報に関しては基本的に指導ナビを利用して、患者さんとの応答については定型文を使うという形です。アレルギー症状の確認は、応答内容が限定されるので、よく使うパターンをあらかじめ登録しておくことで、1回1回書き起こす手間が省けます。定型文でカバーしきれない会話内容については、入力するようにしています。
処方変更などがあった場合の注意喚起のアイコンです。これがあるおかげで見逃すことはなくなりました。
薬歴の充実度です。仮に個別指導があったとしても問題はない、というくらいに深く、充実してきたと思います。
現段階ではそれほどでもないのですが、慣れていくことで短くなっていくだろうとは思います。
いま約4万人分のファイルがあります(苦笑)。まだ移行期ですから、紙のファイル確認が必要ですが、それが不要になれば作業は楽になると思います。ファイルの保存期間が終われば、店内スペースも広くなりますね。いまは狭いスペースで縮こまるような感じで薬歴作成業務をしていますが、もう少しのびのびと作業できるようになるかもしれません(笑)
現場の声を参考に進化して、さらに使いやすくなっていくことを期待しています。
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