在宅訪問の業務負担を軽減
服薬フォローの新機能も導入へ

アーク調剤薬局長野稲葉店

所在地 長野県長野市
開局

2019年

店舗数

10店舗以上

常駐薬剤師数 5人
立地 整形外科クリニック隣接
導入年月 2022年4月
導入前の状況 他社システム利用

山梨県・長野県を中心に調剤薬局をチェーン展開するアークメディカルグループが運営するアーク調剤薬局長野稲葉店は、21年夏に『CARADA 電子薬歴Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を導入した。同店を統括するエリアマネージャーで薬剤師の久保田賢治さんに、導入に至った経緯と導入後の変化について聞いた。

導入の目的

在宅訪問業務の効率化

導入の決め手

在宅訪問の報告書・計画書の作成機能および費用対効果

得られた効果 在宅訪問にかかわる諸業務の効率化

アーク調剤薬局長野稲葉店さんはグループの中では比較的新しい店舗だと聞いています。

はい。19年4月に新規開局しました。3年が過ぎたところです。

隣にはリウマチ整形外科クリニックがあります。外来患者さんは、そこからが中心ですか。

そうです。リウマチの患者さんが多くいらっしゃるので、免疫抑制剤や生物学的製剤など、用法や説明が難しい特殊な薬も出ます。定期的に勉強会などを開いて対応しています。

バックヤードには壁一面に施設名が書かれた収納ボックスが並んでいます。外来とは別に、在宅訪問にも力を入れているのですね。

担当する患者さんの数でいえばグループ内で2番目に多い店舗です。薬剤師ひとり当たり2軒から3軒の施設を受け持っています。

施設ごとに並べられた収納ボックス。施設の要望に合わせて、分類の仕方などを変えているという。

施設の在宅訪問は薬局間の獲得競争が激しいと聞いています。開局3年ほどでそれだけの件数になった要因はどこにあるのでしょうか。地元展開しているチェーン店の強みもあるのですか。

地元企業だからという優位性はとくにないと思います。往診同行、服薬管理を患者さんごとに細かくしていること、臨時薬への即時対応などで、医師や施設とコミュニケーションを重視していることで各施設から選んでいただいているのではないでしょうか。

長野市内にはグループの別店舗もあります。在宅訪問の案件は、こちらの店舗に優先して振り分けているのですか。

とくに集約しているというわけではありませんが、長野稲葉店は他店舗よりも店舗面積が広く薬剤管理スペースを確保できることから、数多くの案件に対応できるという側面はあると思います。

施設の要望に細かく対応されているとのこと。施設や患者さんにとってはありがたいでしょうが、一方で現場の薬剤師にとっては負担が増えます。

グループの他店舗よりも早く長野稲葉店に『CARADA 電子薬歴』を導入した理由はそこにあります。薬剤師にかかる負担を少なくしたいという狙いからです。第一に、在宅訪問で薬剤師の負担となりやすい報告書と計画書の作成にかかる労力と時間を削減したいと考えました。

『CARADA 電子薬歴』導入以前は報告書と計画書はどのようにしていたのですか。

当時使用していたレセコン一体型の電子薬歴には対応機能がなかったので、当初エクセルでテンプレートを作って使用していました。その後、レセコンと連動する在宅訪問業務専用のシステムを入れたのですが、使い勝手とコスト面で問題がありました。なんとかしたいと考えていたときに『CARADA 電子薬歴』のことを知りました。

久保田さんはグループ内での電子薬歴の選定にも関わられていたのですか。

選定メンバーのひとりでした。在宅訪問業務の効率化がテーマでしたが、『CARADA 電子薬歴』に変更することでコスト面でも従来よりも抑えられることがわかりました。クラウド型なのでレセコン一体型電子薬歴のように端末代金を負担する必要がない点が大きいと思います。現在はグループ内で、従来の電子薬歴の契約期間が切れるタイミングをみて、あるいは在宅訪問業務の多い店舗を優先して『CARADA 電子薬歴』へ切り替えています。

久保田さんは長野稲葉店ほか複数の店舗を統括し、現場業務の効率化などの施策を進めている。

『CARADA 電子薬歴』導入以降、在宅訪問業務でもっとも変わった点はどこですか。

当初の想定通り、報告書と計画書の作成業務です。薬歴作成と連動してクリックひとつで作成できることと、マーク検索機能や絞り込み機能によって対象となるグループを一括呼び出しできることが業務の効率化につながっています。

マーク検索機能について具体的に教えていただけますか。

報告書は主治医宛て、ケアマネージャーが所属する居宅支援事業社宛てに送る必要があります。大型の施設ともなると居宅支援事業社が複数入っていることも珍しくないため、施設単位でプリントすると、居宅支援事業者ごとに1枚ずつ分けいく作業が必要になります。以前は実際に手作業でその作業をしていました。

『CARADA 電子薬歴』ではあらかじめ患者属性に居宅支援事業社を入れておくことで、その属性を抽出して一括プリントできるので、その後の振り分け作業が不要になります。

このような細かいことですが、意外と時間を使う作業が在宅訪問業務には多くあり、その1つ1つが『CARADA 電子薬歴』で削減されることで総合するとかなり多くの時間が短縮されるようになりました。

クラウド型のメリットとして、持ち出しもできるという点があります。活用されていますか。

長野稲葉店では往診同行時などにiPadを持参しています。薬歴をすぐに確認できますし、待ち時間には薬歴作成もできます。残薬確認などで、写真を撮って患者フォルダに収めておくこともあります。すぐに対応できることは作業効率という意味でも大きいです。

SMSによる服薬フォロー機能も導入へ

『CARADA 電子薬歴』導入以降、薬歴作成で変わった点はありますか。

指導ナビを活用することで、薬歴の作成時間が短くなりました。以前はSOAP形式で手打ちしたり、定型文を活用したりしていましたが、相応の時間がかかっていました。いまは患者さんからの主訴と申し送り事項をきちっと残しておくだけで、残りは基本的にはクリックで済みます。打ち込む分量が減った分、時間が短くなっているのだと思います。内容的にも継続的な薬歴作成に必要な情報は網羅されています。薬剤師による内容の差が少なくなることも利点だと思います。

22年春に『CARADA 電子薬歴』に新たに搭載した服薬指導のフォローアップ機能についても、ご利用を開始いただいております。

服薬指導のフォローアップに関しては、基本的に各店舗の判断に任せていたため、現時点ではそれほど浸透しているわけではありません。しかし、薬機法で義務化されたことで、会社としても何らかの指針を示す必要性が生じていました。そのタイミングでの新機能の追加だったので、導入を考えました。服薬フォローが必要な患者さんを『CARADA 電子薬歴』が自動選別して、ショートメールから連絡するということで、薬剤師、患者さんにとって負担にならず、薬歴とも連動するため作業がそれほど増えるわけでもありません。もちろん何らかの課題が発生する可能性はありますが、それでも実験的にやってみる価値はあると考えています。

※ 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

最後に今後『CARADA 電子薬歴』に期待することを教えてください。

オンライン服薬指導も含めて、いま薬局を取り巻くシステム環境は曲がり角にあると思います。今後は、旧来の環境では対応できない局面も出てくることでしょう。そういう状況のなか『CARADA 電子薬歴』には、電子薬歴としてだけではなく、LINE処方箋や電子お薬手帳など患者さんと薬局をつなぐツールとの連携も含めた、トータルパッケージとしての開発を期待しています。

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