緑の森薬局城東
所在地 | 青森県弘前市 |
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開局 |
1993年 |
店舗数 |
6店舗 |
常駐薬剤師数 | 3人 |
立地 | 駅近の通り沿い |
導入年月 | 2021年7月 |
導入前の状況 | 紙薬歴 |
緑の森薬局は、青森県弘前市を中心に計6店舗の調剤薬局を展開している。全店舗とも薬歴は手書きだったが、21年から現在までに5店舗に『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を導入した。導入を主導した薬剤師の高橋瑶子さんに、緑の森薬局城東で話を聞いた。
導入の目的 |
紙薬歴からの脱却と、薬歴内容の充実 |
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導入の決め手 |
1画面で完結する簡易性と指導ナビの機能性 |
得られた効果 | 必要とされる情報を網羅した薬歴の実現 |
以前は周囲に2件のクリニックがありましたが、医師の高齢化などの問題からここ1~2年で相次いで閉院してしまいました。いまは薬局のみが営業しているという状況です。
クリニックが変わっても継続的に来てくださる地域の方に支えられています。そのほか高齢者施設への訪問を増やすなど地域医療への関りを強化しています。
私は社長の娘で、県外の大学の薬学部、大学院を出てこちらに戻ってきたのですが、そのときに父と母に電子薬歴にするべきと伝えました。父からは「責任を持ってやるなら任せる」と言われました。
薬歴そのものの問題からいえば、必要とされている情報をカバーしきれていないケースが多かったことがあげられます。昔から勤められているベテランの方も多く、皆さんそれぞれのやり方で書かれていたのですが、長年の慣習もあって、しっかり服薬指導をしたとしても、記載内容となると省略されがちだったのです。
それよりも大きな問題は、ずっと紙薬歴のままでいるような薬局に、若い薬剤師は入ってこない、という事実です。企業の存続を考えれば早急に解決すべき課題でした。
一気に変えるのは難しいと思ったので、徐々に変えていくことにしました。最初に手を付けたのは当時私が在籍していた城西店です。私と同世代の薬剤師もいたので理解が得やすかったことと、そこにはパソコン操作に不慣れな母もいたので、母を説得することができれば、みなさんの理解も得られるのではないかと考えました。
大学院生時代に調剤薬局でレセコン一体型の電子薬歴を使用していたのですが、ホームの画面が4分割されていて、それぞれのカテゴリを呼び出して作業するタイプのものでした。複数の画面を使って操作することはパソコンに不慣れな人には難しいだろうと感じていました。一方『CARADA 電子薬歴』は基本的な操作は1画面で完結します。これなら誰でも使えるのではないかと思えました。
指導ナビも魅力的でした。紙薬歴では記載しきれなかった項目もこれを使ってチェックしていけば埋められます。
当初は相当不安だったようです。導入から3か月はトレーニング期間として頭書きの作成のみに限定して、徐々に慣れていってもらうことにしました。本格稼働後しばらく使っていくうちに薬歴にかかる時間も短くなりました。いまでは「電子薬歴でなければもう無理」と言っています(笑)。ちなみに父もしっかりと使いこなせるようになっています。
城西店での成功例もできたので、電子化に対して不安を持たれていた方の心理的なハードルは下がったと思います。導入に際して、城西店も含めてタッチパネル式のパソコンにしたのも正解でした。マウスでのポインタ操作というのは、不慣れな人にとっては思いのほか難しいようですから。
ひととおり回って、副作用や併用薬チェックの仕方など、基本的な操作方法についてサポートしました。そのおかげで自然と店舗での利用方法が統一されたのもよかったと思います。
基本的には指導ナビを使いつつ、SOAP形式にまとめるようにしています。主訴や指導項目でよく使う定型文も、薬局ごとに用意しています。
薬歴内容の厚みが増しました。必要とされる指導をきっちりできるようになり、その結果として必要な情報が網羅されるようになりました。個別指導が入ったとしても問題ないレベルにあると思います。薬歴にかかる時間も短縮されました。以前は患者さんが集中したときなどには薬歴の残業が発生することもあったのですが、いまはほぼありません。
大変でしたね。広いとは言えない薬局内で、収納棚ばかりスペースを取っていて、階段にまで収納棚があってというような状況でした(苦笑)。いまはすっきりしています。事務の方の手間もだいぶ減ったと思います。探して、また収納してという無駄な作業がなくなりましたから。
医薬品名の横に表示される各種マークです。禁忌や注意などが表示されますが、注意レベルのものだと、電子薬歴から提示がなければ見過ごしてしまうようなものもあります。
たとえば、分包マークはAとBという薬を一包化すると化学反応を起こして色が変わってしまう危険性がある、という注意喚起です。各薬剤師の知識量には限界がありますし、システム側からサポートしてくれるのはありがたいです。
よく使っているのは患者さんを属性ごとに分類できる「マーク検索機能」です。施設に入所されている患者さんには、その施設名の頭文字をあてるようにしています。一括呼び出しができるので、施設ごとにまとめて薬歴を確認したいときや、書類を印刷するときに便利です。
指導内容の提案から薬歴作成まで、一連の業務が1画面で完結する点ではないでしょうか。1画面だから必要な情報がどこにあるのか、どこに何を書けばいいのかが感覚的にわかります。それが当社でベテランの方にも受け入れられた一番の要因だったと思います。
中小の薬局にとっては厳しい時代です。これまでと同じようにやっていては、やがて立ちいかなくなります。国は薬局から外に出なさい、地域をカバーしなさいという姿勢でいますから、その要求に応える必要があるでしょう。パソコンやタブレットを持って、患者さん宅や施設を回ることができるように、その方法、体制づくりを考えていきたいです。
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