マルハチ薬局
所在地 | 東京都江東区 |
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開局 |
2022年 |
店舗数 |
1店舗 |
常駐薬剤師数 | 1人 |
立地 | 駅徒歩圏内 |
導入年月 | 2022年1月 |
導入前の状況 | 新規開局 |
東京都江東区にあるマルハチ薬局が開局したのは2022年1月。以来『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を使い続けている。経営者で薬剤師の淺沼晋さんに、マルハチ薬局の活動と、『CARADA 電子薬歴』の運用について、話を聞いた。
導入の目的 | 在宅訪問などの事務作業の効率化 |
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導入の決め手 | 画面の見やすさ、わかりやすさ |
得られた効果 | 不要な事務作業の削減 |
同じ江東区内の薬局に約13年間勤めていました。それまで、とくに独立ということを強く意識してきたわけではなかったのですが、自分のできること、やりたいことを考えるうえで、独立がひとつの選択肢になり、開局に至りました。
2018年に私の生まれ故郷で、実家のある小笠原諸島の母島を久しぶりに訪ねました。母島は離島ですから、医療機関は自治医大の医師が赴任している診療所が一か所あるのみで、薬剤師も登録販売者もいません。島内では大衆薬ひとつ買えないのです。私自身は高校に進学する際に島を離れていますが、常々故郷の役に立ちたいと考えていました。薬剤師としてできることがあるのではないか。とはいえ、人口の少ない土地ですから、それを主とすることは経済的に無理があります。こちらに拠点を作って、そのうえで母島の支援にあたる。それならできると考えました。それがすべてではありませんが、独立の理由のひとつではあります。
いえ、ことはそう簡単には進みませんでした(苦笑)。各種資料を作って島の行政機関などにあたったのですが、現存する契約事業者も存在していて、開業したばかりで実績に乏しい新規薬局が入り込むことは難しかったのです。
都庁の関連部署に連絡しました。私が母島出身者ということもあったのでしょうね。話を聞いてくださったうえで、島の診療所に話を通してくれました。その後、母島診療所のスタッフの方々がマルハチ薬局との連携を前向きに進めてくださったことや、コロナ対策として電話での遠隔服薬指導が一時的に認められていたことも大きかったです。診療所と連携して処方箋を送ってもらい、患者さんに電話で服薬指導をしたうえで、薬を発送していました。ただし、電話での服薬指導は23年の7月末をもって終了となってしまったので、今後どのようにしてオンライン服薬指導を継続していくのか、そこは課題になっています。
人通りの多い交差点に面していますし、立地条件が悪いわけではありませんが、それでも門前ではなく面での営業という不利はあります。そのハンデを補うために、地域の患者さんの信頼を得ることを第一に考えて活動しています。
たとえば、現在は医薬品の供給不足が続いていて、処方箋で指示された薬の在庫がないことも珍しくありません。そうした事態に直面したときに、どう対応すべきか。近隣の薬局に在庫について問い合わせて融通してもらう、あるいは医師に連絡して代替薬への変更を依頼する。いずれにしろ、患者さんが不利を被らないように、手を尽くすことが大切ですし、そうした一つ一つの積み重ねが信頼につながっていくと考えています。
以前勤めていた薬局の経営会社が、医療機関の開業支援コンサルティングもしていました。私自身もその業務に携わっていたことから、行政機関や医療機関との折衝業務などを経験してきました。その経験が生きていると思います。
勤務薬剤師時代はオンプレ型の電子薬歴を使っていたのですが、そのときに電子薬歴について調べて、クラウド型に優位性を感じていました。その理由として、オンプレ型では時代の移り変わりに柔軟に対応できない点があげられます。わかりやすい例をあげれば、在宅訪問に関する機能です。薬歴を書いた後に、報告書もわざわざ1から作成しなくてはなりませんでした。完全に二度手間です。クラウド型なら、新たな制度への対応も迅速になることから、こうした事態にはなりづらいと考えました。
画面が見やすいことが一番の理由です。1画面に基本情報がまとめられているので、スクロールして目的個所にたどり着くという作業が必要ありません。配色やレイアウトのバランスも整っています。パッと見では紙薬歴に近いのではないかと感じます。
薬歴は自分の言葉で書く、という大前提があるので、主訴や考察にあたる部分などは手入力をしています。
それ以外の補足情報は指導ナビを活用して、必要があれば自分自身の言葉に置き換えるようにしています。
開局約1年半後にありました。「患者さんの生活背景をもう少し掘り下げて聞いたほうがいい」というアドバイスはありましたが、薬歴に関してはとくにこれといった指摘は受けませんでした。
地域の方に信頼される薬局にしたいというのが、いちばんの目標です。困ったことがあったら、あそこの薬局、薬剤師に聞いてみよう、そういう存在になりたいです。離島支援にも引き続き力を入れていきたいと思います。
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