M&Aで独立した薬剤師が語る
導入3か月後のホンネ

パール調剤薬局みずほ店

所在地 岐阜県瑞穂市
開局

2021年

店舗数

1店舗

常駐薬剤師数 2人
立地 病院の近く
導入年月 2021年8月
導入前の状況 紙薬歴

インタビュー動画

岐阜県瑞穂市にあるパール調剤薬局みずほ店は、21年夏に経営者が変わった。経営を引き継いだ薬剤師の榊原宝さんはすぐに『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)の導入を決めた。榊原さんに、導入の狙いと導入後の業務の変化について聞いた。

導入の目的

日々の多忙を改善する薬歴作成の効率化

導入の決め手

持ち運び可能なクラウド型電子薬歴であること

得られた効果 指導ナビの活用で繁忙日の進行がスムーズに

病院の門前にあります。開局してから長いのですか。

店舗自体には15年ほどの歴史がありますが、M&Aという形で前経営者から譲渡されて私が始めたのは、2021年7月からです。店舗名などはそのまま引き継いで経営しています。

以前はどこかにお勤めされていたのですか。

開業直前まで愛知県内のある市民病院に勤務していました。その前は実家の調剤薬局で管理薬剤師を務めていました。

脱サラ独立という形ですね。どういう経緯で開業に至ったのでしょうか。

前経営者が高齢で事業継続することが体力的に難しくなり、後継の人材を探していました。父親経由でその話を聞き、それならと手を挙げました。譲渡のおよそ1か月前から現場に立たせてもらって引継ぎ事項を確認して、その後事務的な手続きを終えて経営を引き継ぎました。開局まで、かなり慌ただしく動いていました(苦笑)。

榊原さんは市民病院勤務を経て独立開業した。

開局1か月後には『CARADA 電子薬歴』を導入されています。

実家の調剤薬局に勤めていたころにレセコン一体型の電子薬歴を使用した経験はありましたが、いまの時代を考えたらクラウド型のほうが持ち出しもできるので在宅など今後を考えても何かと便利なのではないかと思いました。ただ、その時点ではクラウド型の電子薬歴にどのようなメーカー、種類があるのかということもよく知りませんでした。そういう状況で、父から「うちにクラウド型電子薬歴の案内が来ているよ」と聞いて、それが『CARADA 電子薬歴』でした。

他社との比較検討はされなかったのですか。

とくにしなかったです。なにしろ慌ただしい状況だったので、速く導入したいというのが一番でした。いまの時代、もし不便な商品ならばとっくに淘汰されているだろうし、こうしたタイミングで出会ったのも何かの縁とも感じて、すぐにソラミチシステムに連絡して「いつ入れられますか」と(笑)。

開業時期にはいろいろ費用が発生したと思います。負担には感じませんでしたか。

補助金申請もしていますが、ランニングコストもそれほどかかりませんし、導入についてはとくに金銭的な負担は感じませんでした。開業後、患者さんへの服薬指導内容を充実するうえで、ハイリスク薬の指導は欠かせません。しかしハイリスク薬の服薬指導をした後薬歴への記載は結構煩雑です。ハイリスクの加算を取る際に加算サポート機能を使うことで必要な記載事項をスムーズに記載することができ、結果としてハイリスクの指導加算算定がしやすくなり大変助かっています。おかげで個別指導への不安が軽減しました。

導入後は紙薬歴からの移行作業があったと思います。

患者さんが来られるたびにレセコンで患者さんが既存か新規かを確認して、基礎情報を移していく作業をしました。大変ではありましたが、この作業を通じて『CARADA 電子薬歴』の設計の根幹になる部分を見た気がします。ひとつ例をあげれば、問診におけるアレルギーの確認事項。アレルギーといえば代表的なものにエビ・カニなどの甲殻類アレルギーがありますが、そうした項目はありませんでした。逆に卵白に対する質問はありました。その差はどこにあると思いますか?

何が違うのでしょうか。教えてください。

薬との関連性です。甲殻類は薬と直接関係あることは少ないため特別なケースを除けば確認はいらず、逆に卵白はインフルエンザワクチンに使用されているので聞く必要があるのです。薬に関係することは網羅されていて、それ以外のものは省かれていることから、薬剤師か医療関係者がしっかり監修あるいは設計に携わっていることがわかりました。

患者集中の時間帯を指導ナビがサポート

現在端末は何台用意されているのですか。

パソコン2台と、持ち運び用端末1台の計3台です。端末はiPadも考えましたが、Windowsに慣れているので画面のタッチ操作もできるPCにして、ペンタブを使って書いています。キーボードだと誤変換のたびに修正をしなくてはなりませんし、長文を書くわけではないのでペンタブのほうが使い勝手がいいと、個人的には思っています。

開業直後は新たな電子薬歴にじっくり向き合う時間の確保も難しかったと思いますが、問題なく使いこなせるようになりましたか。

日常的に使う機能についてはすぐに慣れました。もちろんすべての機能をいっぺんに覚えるようなことはできませんが、それは一般的なアプリでも同じです。残りの機能は、使う必要性が生じたときに覚えていけばいいと、割り切って考えています。

よく使う機能はありますか。

患者さんをカテゴリごとに分類できるマークですね。向かいの病院は透析設備があって、腎臓病の透析患者が多いので、そうした患者さんの場合は「透」のマークを登録してつけるようにしています。ひとめで患者さんの状況、状態を把握できるのは便利です。

透析患者さんが来られるのですね。

透析を実施する日の午後には患者さんが100人くらい集中して来られます。午前中から準備をしておいて、私とパート薬剤師のふたりで次から次へと対応するという感じです。そのときに便利なのは指導ナビです。ひとりひとり指導内容について長考する時間はない状況なので、そこを指導ナビに頼って目の前の作業に集中するようにしています。仮保存をしながらあとで薬歴を完成させることができるので、時間短縮にもなっています。

指導ナビは一般外来の患者さんにもよく使われますか。

そこはケース・バイ・ケースです。指導ナビで完結することもあれば、内容について検討して指導することもあります。指導ナビは便利な機能で、指導内容の偏りをなくすことで患者さんの状態を全体像としてとらえられるようになっています。ただしすべての患者さんにその方式が最適になるのかといえば、そうではありません。たとえば最初に指導した内容が重要であった場合、または患者さんの理解度が十分でなかった場合、同じ内容を次回以降も指導すべきでしょう。指導ナビ任せにする部分、薬剤師が判断すべき部分を、状況に応じて使い分けることが大切だと思います。

今後、服薬指導にも処方や薬歴内容からAIが判断するようになってくるかもしれません。

そうなれば便利ですけど、難しいと思います。たとえば透析をしている腎臓病患者の場合、ろ過機能がありませんから、ほとんどの薬が「禁忌」とされてしまうわけです。それは間違いではありませんが、透析によってろ過をしているわけで……。そうした情報も加味したうえで判断してくれればいいのですが、そこまでいくと自動車の自動運転レベルでしょうし、なんならAIが医師や薬剤師の代わりになってしまう世界かもしれません(笑)。現状では事務作業の効率化は機械にお願いして、専門的な部分は薬剤師がしっかり判断すべきでしょう。

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