在宅訪問の多忙な業務を改善
訪問先での待ち時間に薬歴作成

島田薬局

所在地 千葉県野田市
開局

1974年

店舗数

1店舗

常駐薬剤師数 2人
立地 住宅地
導入年月 2021年6月
導入前の状況 他社システム利用

インタビュー動画

千葉県野田市の住宅街にある島田薬局は1970年代の開局以来「町のくすり屋さん」として地域社会と関わってきた。3年前に実家の経営を引き継いだ薬剤師の島田恭光さんは、外来だけでなく在宅訪問にも注力。それに伴って電子薬歴を『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)に切り替えた。島田さんに導入の目的、導入後の業務の変化について話を聞いた。

導入の目的

クラウド型の持ち出せる薬歴による在宅訪問に関わる業務の効率化

導入の決め手

在宅訪問先での有用性と使いやすさ

得られた効果 在宅訪問先の待ち時間の活用、在宅業務全体の効率化

地域一帯は高度経済成長期に宅地開発されたニュータウンのようですね。

1970年代に宅地開発された土地です。島田薬局は、私の実家ですが、「商店街の薬屋さん」として営業を続けてきました。昔はOTCや日用雑貨などの販売が中心で、調剤の割合はごくわずかでした。

島田さんのプロフィールについて教えてください。

製薬会社、調剤薬局などに勤務していました。ただし会社勤めでは、「在宅訪問を中心にして地域社会を支える」という自分の理想を形にすることが難しかったため、2018年にここを拠点にして独立しました。母から店を継いだ弟が外来、私と妻が在宅訪問と分業していたのですが、19年に弟が急逝してしまい、以来私が経営を引き継いで、いまは妻とふたりで手分けして外来と在宅訪問をこなしています。

近隣に病院やクリニックが見当たりません。外来はどのような患者さんが来られるのですか。

地域にお住いの方です。私たちの薬局はコロナ禍で外来は増えました。市内や遠方の病院に通われている方たちが、混雑している門前薬局を避けた影響だと思います。「そういえば近所に薬局があったな」と思い出して、「薬はここでももらえるのですか」と入ってきます(笑)。

在宅訪問の中心は個宅ですか、それとも施設ですか。

独立当初は、地域の個宅が中心になると見込んでいたのですが、現状はその逆で、患者さんのほとんどが施設入居者です。月平均で90人から100人ほどを担当しています。

施設の在宅訪問はチェーン店とも競合になります。小規模事業者が入り込むのは難しかったのではありませんか。

前職時代から懇意にしていたケアマネージャーや訪問看護師の方々からの紹介と、近所のクリニックの医師からの紹介もあって、とんとん拍子に増えていきました。個人経営にしかできない細かい要望への対応なども評価してもらっていると思います。

島田さんのソフトな語り口や、お人柄もあるでしょうね。ところで在宅訪問は、準備に時間がかかります。ご夫婦ふたりでこなすのは大変ではありませんか。

以前の一日のスケジュールは、日中は在宅で外出して、夕方に戻って19時30分に店を閉めて、夕飯を食べてから翌日の薬の準備をして……日付をまたいで薬歴を書くというような状況でした。まさにブラック企業です(笑)。なんとかしなくては、と考えていました。

当時はレセコン一体型の電子薬歴を使っていたのですよね。使い勝手はいかがでしたか。

薬歴をそのまま持ち出せないことが難点でした。携帯端末にデータを飛ばすような機能も備えていたのですが、操作性に難があり、実用的とは言えませんでした。

『CARADA 電子薬歴』導入の経緯について教えてください。

切り替えを考えていたときに、医療フェアで『CARADA 電子薬歴』を見る機会があって、これならどこにいても書けると思って、フェアを主催していた卸の方にすぐに連絡を取りました。交渉を進めるうえで悩んでいるフリもしましたが(笑)、内心は最初からほぼ導入を決めていました。

島田さんは、薬剤師には患者さんから話を聞く力が必要だという

スマホ+折り畳みキーボードでも薬歴が書ける

21年夏に導入されました。操作にはすぐに慣れましたか。

とくに問題はありませんでした。直接説明を受けたのは、導入初日と、その後1回だけですが、とくに問題なく使いこなせるようになりました。感覚的に覚えられるという点ではApple社製品に近いのかもしれません。

在宅訪問の業務には生かせていますか。

在宅訪問をする際には、『CARADA 電子薬歴』設定済みのiPadやスマホを携行しています。時間を効率的に使いたいので、たとえば施設の駐車場で医師の到着を待っているときなどに、画面を開いて、折り畳みキーボードを出して、さっと薬歴を書いてしまっています。
※『CARADA 電子薬歴』は推奨デバイスでのご利用をお勧めしております。詳しくはお問い合わせください。

メモ代わりに仮保存して、あとで仕上げるのですか。

いえ、それだと再度見直す時間が必要になってしまいます。1人分でも仕上げてしまうほうが効率的です。

薬歴はどのように作成されていますか。

往診に同行しているので、患者さんの訴え、医師の話などを、そのまま記録していきます。たとえば「患者が関節の痛みを訴えて、医師が打撲ではなく神経痛と判断、それに基づいて処方した」というような内容です。

指導ナビは使われていますか。

適用外処方など特殊なケースは別として、基本的なケースではほぼ使っています。指導ナビで提示される内容は、薬効、副作用、注意事項の3要素に分類されています。それぞれの方向からアプローチすることで指導内容が複層的になることに、面白さを感じています。人間と違って、忘れることがないのも優れた点です(笑)。

SOAP形式から離れることに不安はありませんでしたか。

SOAP形式は、ひとつの事象を、わざわざ4分割して記すことから、全体像がとらえづらくなるという欠点を持ち合わせています。薬歴のもっとも大切な役割は、患者さんの状況を一本のストーリーラインとして把握できるようにすることですから、シンプルにありのままを書くことはむしろ理にかなっていると思います。

指導ナビのほかに便利だと思う機能はありますか。

患者さんを属性ごとに識別できる「マーク検索機能」です。患者ひとりにつき、3つまでマークをつけられるので、施設の運営会社の頭文字と、患者さんのグループ名を組み合わせて利用しています。訪問する際には、同じカテゴリに属している患者さんを一括して呼び出しておけるので、現場での効率が上がります。

1文字と色でマークを作成、同じマークの付いた患者さんをワンクリックで呼び出せます

その機能は外来でも門前が複数あるような場合には重宝するようです。ところで以前のように夜中までかかって……というようなことはなくなりましたか。

「はあ、薬歴やらなくちゃ…」と夜中にため息つくようなことはなくなりました。すべてが解決したとは言いませんが、ちょっとした時間を有効活用できるようになったことで、閉店後の作業は少なくなりました。

最後に、今後の目標について教えてください。

まだ世の中に「かかりつけ薬剤師」という言葉が存在しない時代から、医師にもかかりつけがあるなら薬剤師にも、という思いを抱いていました。地域の患者さんひとりひとりと向き合うことの必要性を感じていたからです。
会社員時代にはその実現は難しかったのですが、独立したのですから、今後その実現に向けて動いていきたいと思います。具体的には、いまは健康サポート薬局に登録していますが、その先にある地域連携薬局を視野に入れています。課題はいろいろありますが、ひとつひとつ解決していきたいと考えています。

日々の業務は妻のゆかりさんと分担してこなしている

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