新規開局は新たな電子薬歴で
処方監査機能を積極活用

あすなろ薬局大庭店

所在地 大阪府守口市
開局

2022年

店舗数

3店舗

常駐薬剤師数 2人
立地 内科クリニック近く
導入年月 2022年8月
導入前の状況 新規開局

インタビュー動画

あすなろ薬局は、大阪府守口市を中心に3店舗を展開している。22年8月に新規開局したあすなろ薬局大庭店では、既存店舗で使っている電子薬歴ではなく、『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を導入した。同店で、あすなろ薬局代表取締役で薬剤師の松井隆之さんに話を聞いた。

導入の目的 処方監査の強化
導入の決め手 処方監査機能と、契約時の端末台数に制限のないこと
得られた効果 処方監査機能による現場薬剤師のスキルアップと、薬歴作成の効率化

22年8月に新規開局されました。

内科と透析のクリニックが院内から院外処方に移行するタイミングで、ちょうど向かいに空きテナントがあったことから、新規出店を決めました。

他店舗では別の電子薬歴を使われています。

これまで複数の電子薬歴を使ってきましたが、操作性や機能面で物足りなさを感じていました。とくに強く感じていたのが、処方監査機能の弱さ、不十分さです。

具体的にはどのような点に不満があったのでしょうか。

たとえば、禁忌にあたる薬が含まれているときに申し訳程度に小さなマークが表示されて、さらにそのマークが意味するところを知るには、わざわざ別の画面を開いて調べる必要がありました。それだけの手間をかけても、わかることは、患者の病状あるいは併用薬との禁忌ということだけで、その理由までは表示されませんでした。

現場の薬剤師にとって実用的な機能とは言えず、実際に現場でその機能を使っている人はほとんどいませんでした。経営者としては、不測の事態を防止するために、早急に改善が必要でした。

その点を『CARADA 電子薬歴』は満たしていたわけですね。

『CARADA 電子薬歴』では禁忌があった場合に薬名の横に注意を促すようにマークが表示されます。見逃す心配はありませんし、薬名をクリックすることで禁忌の理由まで表示されます。一連の作業のなかでできるので、手間にもなりません。日常業務の中で体系だった情報を得られることで、薬剤師のスキルアップにもつながります。

電子薬歴の選定経緯について教えてください。

大阪府守口市の薬剤師会のIT担当を務めていることもあって、常日頃から電子薬歴の動向は追っていました。今回の導入では、クラウド型の2社に候補を絞って、最終的に『CARADA 電子薬歴』にしました。

決め手になったのはどの部分でしたか。

2社からの選択の際には、社員のなかで意見が割れました。どちらも機能的にはそん色ないように思えたからです。ただし、もう一方の「投薬口ですべてを終わらせる」という設計じたいが当薬局においてそれを実現することは難しいことから、最終的には『CARADA 電子薬歴』を選択することになりました。経営者目線でいえば、今後在宅訪問が増えていった際に、タブレットなどの端末を使うことになっても費用が変わらないという点も魅力的でした。

松井さんは守口市の出身。地域に根差した活動を続けている。

複数薬歴の同時作成で業務効率化

実際に導入されていかがですか。

使いやすいと思います。必要とされる情報が、当たり前の場所にあるからではないでしょうか。ここを押せばこういう情報が出てくるということが感覚的にわかります。

私だけでなく、社員も口を揃えて「使いやすい」と言っています。ある社員は、以前の勤め先で最終候補に残った電子薬歴を使った経験があるらしく、両者の比較で『CARADA 電子薬歴』のほうが実践的で使いやすいと言っています。その理由として、複数の患者さんの薬歴をタブで同時に立ち上げられる点を挙げていました。

実際のところ、投薬口で薬歴を完結させられるケースはまれで、手が空いたときに仕上げていくことが多くなるので、薬歴を同時作成できるほうが作業効率は上がります。もしタブがなければ、患者さんごとに薬歴の開閉をしなくてはなりません。毎日何度も繰り返す作業なので、積み重なれば薬歴作成にかかる時間には相当な差が生じます。

当該の電子薬歴では、複数の電子薬歴を同時に開くことは「投薬口で完結させる」というコンセプトと矛盾してしまうので搭載しづらいのでしょうね。ほかに機能面で便利だと思うことはありますか。

写真データの収納機能です。いま居宅の在宅訪問を何件か担当しているのですが、訪問先の状況を記録する際には、『CARADA 電子薬歴』を入れたiPadで撮影しています。画像がそのまま患者さんのフォルダに収納されるので便利です。

在宅訪問関係の契約書や報告書の作成も便利です。以前は薬剤師会がエクセルやワードなどの形式で作ったひな形を使っていました。薬歴と同時にでき、管理も楽になったことから、作業効率が上がっていると思います。

クラウド型ならではの特性を感じることはありますか。

やはり速さでしょうね。システム型の場合はパソコンのメモリに負担がかかるので、情報が増えるとどうしても読み込みに時間がかかるようになってしまいます。その点、クラウド型はパソコンのリソースをほとんど使わないので、読み込み時間がほぼ発生しません。たいしたCPUを積んでいないパソコンでもサクサク動くので感心しています。

ただし、『CARADA 電子薬歴』に限った話ではありませんが、クラウド型ならではのリスクについては常に備えておく必要があると思います。具体的には通信環境です。万が一、店舗で契約している回線が落ちてしまった場合にどうするべきか。当薬局では、代替手段としてスマホのテザリング機能をいつでも使えるようにしています。大規模な通信障害時にも、電話回線の復旧は早いと聞いているので。

薬歴はどのように作成されていますか。

SOAP形式にまとめています。SやAは患者さんとのやりとりや、薬剤師の意図が入ってくるので基本的には手打ちで、OやPについては指導ナビを活用しています。この部分をシステム側に任せることで、薬歴作成業務が効率的になりました。薬歴の内容についても、一定レベルの平均化を達成できていると思います。

新規開局ということで、23年には個別指導も予想されます。

1号店の開業時以来なので、20数年ぶりの体験になります。薬剤師会の活動を通して、個別指導の情報には常々接しているので、とくに心配はしていませんが、薬歴についてはやはりしっかり書いておかないとならないでしょうね。私自身は、コンパクトにまとめがちなので、ヘルプで店舗に入ったときには管理薬剤師から「社長、もうちょっと書いてください」と怒られます(苦笑)

ちなみに既存の2店舗について『CARADA 電子薬歴』への変更は考えられていますか。

そこは予算や契約の問題があるので、なかなか難しいところです(苦笑)。ただし、もし4店舗目を作ることがあれば、間違いなく『CARADA 電子薬歴』にしますよ。

ありがとうございます。最後の質問になりますが、今後の予定、展望について教えてください。

電子処方箋の推進、アメリカのIT企業の参入など、業界としては変革期にあります。数年後にどうなるか見えない部分も少なくありません。生き残るためには、適切な対応が迫られる局面も出てくることでしょう。
一方で、薬局と地域社会との関係は今後も変わることはありません。大庭店も薬局空白地域だったことから、地域在住の方が足を運んでくださっています。今後も、私の出身地でもあるここ守口市を中心に、地域医療に貢献したいと考えています。

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