糖尿病内科門前ゆえの苦労を軽減
飲み合わせ質問への即答も可能に

しま調剤薬局

所在地 岐阜県岐阜市
開局

2011年

店舗数

12店舗

常駐薬剤師数 2人
立地 糖尿病内科門前
導入年月 2021年3月
導入前の状況 他社システム利用

インタビュー動画

岐阜県内を中心に調剤薬局をチェーン展開する株式会社ユニバーサルコーポレーションは、電子薬歴を従来のレセコン一体型のものから『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)に変更することを決定し、順次導入を進めている。同社が運営するしま調剤薬局で薬剤師の伊藤国夫さんに、導入後の業務の変化について話を聞いた。

導入の目的

情報処理速度と操作性の向上、記載漏れ防止

導入の決め手

操作できるデバイス数による追加費用がないこと

得られた効果 すきま時間の有効活用、薬歴への記載漏れ防止

糖尿病内科クリニックの門前にあります。

外来は糖尿病の患者さんが中心です。一人当たりの薬剤数は多めで、なかには10種類、20種類以上というような方もいらっしゃいます。薬の処方量もクリニックの医師の方針で4分の1単位で調節されるので、調剤には時間と労力が必要になります。

糖尿病治療薬はハイリスク薬も多いですし、服薬指導には慎重さが求められそうです。

単に薬を渡して終わりではなく、患者さんの状況を確認することが必要になります。たとえば血糖値の変化。薬剤監査でも重要な点の一つなので、患者さんとコミュニケーションを取りながらできる限り検査値を教えてもらうようにしています。薬の変更があった場合には、医師と連絡を取りつつ、その意図も患者さんに伝えています。

薬剤数が多いと薬歴を書くのも大変そうです。

薬剤数が2~3種類のケースでは1分から2分程度で収まりますが、10種類以上ともなると5分以上かかることもあります。

そうした状況下、電子薬歴が『CARADA 電子薬歴』に切り替わりました。切り替えの連絡を受けてどう思われましたか。

以前使用していたレセコン一体型の電子薬歴は、使用できるパソコンが限定されていたことから、どうしても投薬での使用が優先になってしまって、各薬剤師がすきま時間を使って薬歴作成することが困難でした。情報の処理速度や操作性の面でも使いづらさを感じていたので、切り替えによって業務が効率化されることを期待しました。

切り替えから3か月ほど経ちました。実際に使ってみていかがですか。

クラウド型の利点だと思いますが、以前と比較すると情報の読み込み速度が断然早くなりました。画面の前で待たされることがありません。入力できる機器も台数制限がないため増えました。空いているパソコン、タブレットを使えることから、各薬剤師がすきま時間に対応できるようになりました。

移行期の苦労はありましたか。

操作面に関してはとくに問題なく覚えられました。苦労したのは、患者さんの基礎情報を『CARADA 電子薬歴』の内容に合わせて更新していく作業です。患者さんひとりひとりに新たに質問しながら必要な項目を埋めていきました。ただ、その作業を通じて収穫もありました。以前は備考欄にまとめて書いていた「アレルギー」「食事の回数」などの内容が独立項目になったことで、基礎情報が充実したのです。

伊藤さんは岐阜市出身。数年前にUターンで戻ってきた。

薬歴作成には患者に合わせたオリジナル定型文を活用

薬歴はどのように作成しているのでしょうか。

当薬局ではSOAP形式に分類したオリジナルの定型文を作成して、それを優先利用するようにしています。定型文の内容は、ほかの薬剤師とすり合わせながら、より使いやすくなるように少しずつ手を加えていっています。定型文の追加や修正、削除などの操作はしやすいのでカスタマイズの作業は楽にできます。

指導ナビは使われていますか。

ひととおり試してはみましたが、当薬局では患者さん一人当たりの平均薬剤数が多く薬歴をある程度端的にまとめる必要があること、SOAPで書くことの慣れなどの理由から、指導ナビよりも定型文の作成・選択という方式を優先することにしました。

使い方に関してのそうした判断は各薬局に任されているのですね。

使い方は一任されています。各薬局で置かれている状況が異なるので、一律化は逆に作業効率を妨げるのではないでしょうか。処方内容の大半が指導ナビでカバーされているような薬局では、指導ナビに沿って作成したほうが便利でしょうし、そうでなければ状況に合わせてカスタマイズして使えばいいと思います。

以前と比較して、薬歴の内容に変化はありましたか。

薬剤師による偏りがなくなって、多方面をカバーする薬歴に変わりました。導入の目的のひとつに「チェックすべき項目の記載漏れ防止」がありましたが、その目的は達成できていると思います。

飲み合わせの質問には処方監査で即対応

そのほか、使っていて便利だなと感じる機能はありますか。

ひとつは飲み合わせのチェックです。たとえば糖尿病の患者さんが別の診療科を受診した際に「飲み合わせは大丈夫ですか」と聞かれることがあります。薬歴画面から処方監査をかければ、その場ですぐに答えられます。
もうひとつはDSUです。実は私は数年前まで製薬会社に勤めていて、副作用などの情報を収集して厚生労働省に報告する仕事をしていました。病院や薬局などに向けてもそうした情報をアナウンスするのですが、すみずみまで伝達することは困難でした。それが電子薬歴のボタン一つで瞬時にわかるのですから便利になったと感じます。緊急性を要する情報にアラートがつくのもいいですね。

最後に、今後『CARADA 電子薬歴』に期待することを教えてください。

導入してまだ数か月ですから、試行錯誤しながら情報を積み上げていっているような状況です。これが整ってくれば業務をさらに効率化できると思います。同時に、ひととおり使ってみて、使い勝手を考えると改善したほうがいいのではと思う部分もでてきました。そうした点については要望としてしっかり伝えていきたいとも考えています。現場の声が改善、アップデートにつながっていくこともクラウド型の利点です。今日もまさに「おっ、こんなところがアップデートされたのか」と確認したところです(笑)。こうした改善を続けていくことで、よりよいものになっていくことを期待しています。

店外にはドライブスルーも。コロナ禍で利用客が増えたという。

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