薬歴は服薬指導と同時作成
在宅訪問業務の効率化も

スター調剤薬局うすき店

所在地 鹿児島県鹿児島市
開局

2018年

店舗数

13店舗

常駐薬剤師数 2人
立地 がん治療クリニック門前
導入年月 2020年3月
導入前の状況 他社システム利用

インタビュー動画

スター調剤薬局は、鹿児島市を中心に調剤薬局などを事業展開する白男川薬局グループが運営している。同グループは調剤薬局全店舗に『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)を導入済みだ。スター調剤薬局うすき店で、同店の管理薬剤師・林拓郎さんに話を聞いた。

導入の目的

服薬指導・薬歴内容の底上げ

導入の決め手

服薬指導・薬歴作成サポート機能の指導ナビ

得られた効果 服薬指導・薬歴内容の底上げ、在宅業務の効率化

大学病院などが集まっている地域ですね。クリニックも多いようです。

そうですね。医療機関の多い地域だと思います。大きな病院で治療を受けて、ある病状が落ち着いたら近隣のクリニックへの通院に切り替わる患者さんが多いようです。お隣のがん治療クリニックにも通院治療に切り替わったがん患者の方が多くいらっしゃいます。

こちらの薬局にもがん患者の方が多く来られるのですか。

処方箋の8割以上が隣のクリニックからなので、必然的に多くなります。

がん患者の方と接するにあたって、心掛けていることはありますか。

外来に通院しているということは、がん治療が順調に進んでいることを意味します。ですから、患者さんが前向きな気持ちになれるように、たとえば強い抗がん剤が処方されているのであれば、「あと何か月でこの薬の服薬期間が終わりますね」というようにお声がけするようにしています。

ハイリスク薬も多く出ると思います。加算は取られていますか。

2022年4月の診療報酬改定以前は店舗のルールを定めて取るようにしていましたが、いまは中断しています。どういうルールを設けて算定すればいいのか見定めているところです。

ハイリスク薬加算を実際に算定するには難題も多いようですね。

検査値などの客観的なデータが必要になります。それを毎回確実に得られるのか。現状その部分は患者さんに協力していただく以外の方法はありません。将来的には、システム上で病院と薬局が患者さんの情報を共有できるようになれば、すべてを算定することも可能になると思いますが……。

もうひとつ、薬剤師側の知識も必要になります。ハイリスク薬のなかには適応以外の処方では特定薬剤管理指導加算の対象とならないことがあるからです。たとえば精神神経用剤のある薬は、睡眠障害や筋緊張用に処方される場合には算定対象になりません。こうしたことを知らずに、一律に医薬品名だけでハイリスク薬を覚えていると、返納対象になる事案を引き起こす可能性が生じます。

電子薬歴は、基本的にはレセコンからのデータを受信しての判断になるので、ハイリスク薬と表示されてしまうことが起こりえます。

ミスが起こらないようにレセコンのマスターを設定しなおして、薬歴側に間違ったハイリスク薬情報が送られないようにしていますが、本格的に算定しようとすれば、さらなる見直しが必要になるでしょうね。

林さんは同店が開局した2018年以来管理薬剤師を務めている。

服薬指導、薬歴作成の底上げ・平均化を実現

『CARADA 電子薬歴』の話に移らせていただきます。導入して約3年になりますが、どのようなメリットを感じますか。

ひとくちに薬剤師といっても、経験年数もスキルも違います。その差は患者さんへの指導や薬歴内容に現れますが、『CARADA 電子薬歴』のおかげでレベルの底上げ、平均化を達成できたと思います。

その要因はどこにあるのでしょうか。

指導ナビですね。患者さんへの確認事項を毎回提示してくれますし、薬歴作成時には行政が求める内容を踏まえたうえで整えてくれます。個別指導対策としても有効だと思います。

時間的にはいかがですか。

主訴など打ち込む必要のある部分の内容によっては長くかかることももちろんありますが、そのほかの部分は基本的にチェックしていくだけなので時間はかかりません。トータルで考えれば薬歴の作成時間は短縮されていると思います。

薬歴作成はどのタイミングでされていますか。

私自身は基本的には投薬口で主訴も直接打ち込んでしまって、できるだけその場で終わらせるようにしています。それが無理な状況であれば仮保存してあとから仕上げます。従来のような、紙にメモして後からそれを打ち込むというスタイルは効率的とは言えません。今からでは考えられませんね。

ほかのスタッフらにも直接打ち込むことを推奨していますが、まだ全面移行は達成できていません。キーボードを叩くことで患者さんとのコミュニケーションが阻害されてしまう可能性もあるため、強く言えない面もあります。実際に「あそこの医者は画面ばかり見て……」と患者さんからこぼされることもありますからね(苦笑)。難しいところです。

世の中の流れでいえば、ペーパーレスに向かっていますからね。

調剤するときに紙にプリントしてカゴに入れて、というくらいは現状から考えれば許容範囲だと思いますが、それ以外はできる限り紙を省いていきたいと考えています。

話は変わりますが、白男川グループさんは全社的に在宅訪問に力を入れていると聞いています。こちらでも在宅訪問の件数は多いのですか。

施設と個宅を合わせれば100件くらいは担当していると思います。

外来をやりながらそれだけの数をこなすのは大変でしょうね。

業務の効率化が必須になります。ただし、効率化で解決できないことも多々あります。たとえば個宅でひとり暮らしをしている高齢者というケース。どうすれば薬を確実に飲んでもらえるのか、ケアマネージャー、訪問看護師、ヘルパーらと連携して対応する必要があります。外来のように監査、調剤、服薬指導をして、終わりというわけにはいきません。

対人業務に注力するためにも、そのほかの部分で効率化する必要がありそうですね。

その点で『CARADA 電子薬歴』が役立っています。薬歴と報告書が一連の流れで作成できるからです。報告書には薬歴内容がそのまま反映されるので、不要と思われる部分は削除するなど調整して、その後の発送などの作業は事務スタッフに任せるようにしています。薬歴との同時作成で効率化も図りつつ、報告書の未作成、未送付のリスクもほぼゼロにできます。

最後に今後の目標、展望について教えてください。

やはり在宅訪問業務の効率化です。制度として始まって間もないこともあって、制度の立て付けと実際の現場ではまだまだ乖離があります。その乖離を埋めようとがんばれば、現場は疲弊していきます。どうバランスを取ればいいのか、明確な答えはありませんが、手をつけられる範囲でひとつひとつ改善していこうと考えています。

一方で『CARADA 電子薬歴』などのシステムによるサポートや、法律改正なども含む大きな枠組みのなかでは、配送や調剤、服薬指導などの分業の実現にも期待したいですね。個人的にはいずれそうなっていくのだろうとは思っています。

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