Solamichi魂

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我々が医療情報を繋ぐ

2020年から、ソラミチシステム社内向けに発信しておりました「ソラミチ魂」を公開いたします。

田浦です。

さて本日は、数年前のGW中に私に起こった事件をお話ししたいと思います。

GW中、私は実家に数日間帰省していました。

帰省期間のある日、夜遅くまで父と酒を飲んでいたとき、
父がトイレに立った後に大きな物音がしました。

心配でトイレのほうを確認すると、父が倒れていたのです。

意識も朦朧としていたのですぐ救急車を呼びました。

救急隊が到着すると、次のような質問をされました。

・いまどんな病気をしているか。
・いまどんな薬を飲んでいるか。
・通院している病院はあるか。ある場合はどこか。
といった質問です。

父は持病があり、現在も定期的に治療を受けています。

今回は不幸中の幸いで、家族の前で倒れたため持病のことを救急隊に伝えることができました。

ただ、もし道端で倒れていたらどうでしょうか。

重要な情報が救急隊やドクターに知らされずに治療が進むことになります。

考えるだけでゾッとしますね。

次に、飲んでいる薬についてです。

いまどんな薬を飲んでいるかという質問をされたとき、
父のスマホに『CARADA お薬手帳』をダウンロードしていたのを思い出しました。

早速チェックしようと思ったら、スマホがロックされていて開きません。

指紋認証だったため、倒れている父の手を使ってなんとか解除できましたが、
パスコードだったらずっと開くことはできなかったでしょう。

ようやく見ることができた電子お薬手帳を開くと、また問題発生です。

父の電子お薬手帳に登録されている薬は、痛み止めと湿布薬だけでした。

薬を服用していることは分かっていたので、電子お薬手帳の情報が正しくなかったのです。

母が、父の部屋から薬を見つけてきたので事なきを得ることができましたが、
もし道端で一人で倒れていたと思うとゾッとしますね。

たぶん、使い方が分からなくて更新していなかったと思うのですが、
サービスの提供側から考えると、実際に使われなければ意味がありません。

父と同じように、ダウンロードはしているけど使っていない消費者は多いだろうなと思いました。

そして、医療情報を扱う我々としては、
「使ってもらっていないことで起こる患者の不利益」をもっと考える必要があるなと思いました。

薬の飲み合わせによる死亡例もあるわけで、
お薬手帳に服用中の薬が登録されていなかったことが原因で、
救えるはずの命を救えなかったという事例が起こる可能性もあるわけです。

今回は、父もすぐに回復し入院もしなくて済んだので一安心でしたが、
この一件は私にとって非常にショッキングな出来事でした。

日本の医療に少なからず携わっている身として、
その会社の代表として、恥ずかしい気持ちにもなりましたし、
本気で日本の医療を変えなくてはと決意を新たにしました。

特に痛感したのが、医療情報のオープン化の必要性です。
日本の医療のためにも絶対に解決しなければならない問題です。

少なくとも、救急隊とERの人たちだけにでも情報をオープン化することが、
日本国民を守ることにもつながるとさえ思います。

これまでのように、救急隊が来て
・いまどんな病気をしているか。
・いまどんな薬を飲んでいるか。
・通院している病院はあるか。ある場合はどこか。 を、
倒れている患者や家族にその都度確認しなければならない現状は、
緊急時において大きなタイムロスです。

そして、家族でも分からないことだってありますし、家族が近くにいないことだってあります。

特に、救急隊に運ばれる患者様は緊急を要する状態なわけで、
生きるか死ぬかは時間との戦いになります。

必要な情報を必要な人が適切に把握できる状況を作れないと、
救える命だったはずが処置の遅さで救えないという悲劇が起こりかねません。

ハードルはたくさんありますし、どれだけの時間がかかるかも分かりませんが、
医療情報が適切に共有される社会を実現することは、
人生をかけて取り組まなければなりません。

この経験を経て、ソラミチとしても少しずつ前進してきました。

まず制度面では、マイナ保険証を活用したオンライン資格確認により、
薬局などで患者情報や薬剤情報を確認できる仕組みが整いつつあります。

あの夜「飲んでいる薬が分からない」という状況が、
少しずつ解消されてきているのは率直に嬉しく感じています。

そしてソラミチとしては、
『CARADA 電子薬歴 Solamichi』に電子処方箋との連携機能を実装しました。

服用薬の情報をより正確・迅速に受け取り、薬局業務に活かせる仕組みです。

さらに今後は、電子処方箋に加えて、電子薬歴と電子版お薬手帳を連携させ、
患者情報と薬剤情報を一元管理する構想も進めています。

薬局で日々積み重ねてきた薬歴情報が患者自身のお薬手帳とシームレスにつながることで、
「必要な情報が、必要なときに、必要な人に届く」世界に一歩ずつ近づいていきます。

「日本の医療を変える」

何度も言っていますが、使命感を持って邁進していきます。

一緒に日本の医療を変えましょう!

本日は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

代表取締役 田浦貴大
代表取締役 田浦貴大
株式会社ソラミチシステム 代表取締役 福岡大学卒業後、社員教育コンサル会社に入社。 3年でトップセールスとなり独立。 医療系システム会社の営業コンサルタントとして営業部を統括し、中規模チェーン薬局のエリアマネージャー業務の委託を受け、エリア管理・新卒採用業務・新卒研修などを担当。延べ1000名以上の薬剤師と携わる。 2018年に、株式会社エムティーアイの子会社である株式会社ソラミチシステムを設立し代表取締役に就任。クラウド電子薬歴システムの提供を開始し、1年強で700件を超える薬局に導入。 日本の医療プラットフォーム構築を目指し、薬局向けシステムを展開している。

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