施設への在宅訪問専門薬局が
クラウド型3社を比較検討した結果

ハッピー薬局 吹田店

所在地 大阪府吹田市
開局

2021年

店舗数

1店舗

常駐薬剤師数 3人
立地 住宅地
導入年月 2021年9月
導入前の状況 新規開局

インタビュー動画

大阪府吹田市にあるハッピー薬局吹田店は、高齢者施設への在宅訪問専用薬局として21年9月に誕生した。開局に合わせて導入したのは『CARADA 電子薬歴Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)だ。在宅訪問の効率化を考えて選んだ。業務を統括する薬剤師・掛上毅さんと、管理薬剤師・古曽部弘さんに話を聞いた。

導入の目的

在宅訪問で使いやすい薬歴選定と薬歴作成の効率化

導入の決め手

クラウド型であること、手入力の少なさ、誰でも使いやすい操作性

得られた効果 時間短縮と在宅訪問に関する業務の効率化

薬局の簡単なプロフィールを教えてください。

掛上 大阪府を中心に「はっぴーらいふ」という高齢者施設を展開する会社の、自社施設向け薬局の1号店です。現在北摂エリアにある6施設を担当しています。

どのような経緯から薬局開設に至ったのでしょうか。

掛上 施設利用者さんの処方箋はもともと外部の薬局さんに委託していました。昨年春頃から自社対応の検討が始まったようで、私は当時別の薬局で働いていたのですが、社長からその話を聞いて、新しいことにチャレンジしてみようと思い、その薬局を辞め、入社して準備を始めました。5か月ほどの準備期間を経て、21年9月に開局しました。

在宅訪問の需要は増えていると思いますが、専門薬局となるとまだ数は少ないと思います。掛上さんご自身はノウハウをお持ちだったのですか。

掛上 いえ、ゼロからのスタートでした(苦笑)。在宅訪問の経験のある知人・友人らに話を聞いたり、情報を集めたりしながら準備しました。それでもいざ事業が始まると、想定外のことがいろいろ起きて、スタート当初は苦労しました。

電子薬歴の選定も掛上さんが主導されたと聞いています。どのような経緯で『CARADA 電子薬歴』に決めたのでしょうか。

掛上 在宅訪問専門の薬局ですから、持ち出しできることが大前提でした。ピックアップしたのは、ソラミチシステムを含む3社のクラウド型電子薬歴です。そのなかで比較検討しました。

A社については、患者さんとの対話を重視した設計になっていましたが、高齢者施設に限って言えば本人に直接説明する機会は多くないことから、当社向きではないと判断しました。

B社はいろいろな機能が搭載されていましたが、逆に覚えるまでに時間がかかりそうという印象を持ってしまいました。その点、『CARADA 電子薬歴』は設計がよりシンプルでした。2社の比較でいえば、あくまでも個人的な感想ですが、B社は飛行機のコックピット、『CARADA 電子薬歴』はオートマチック車といった印象です。

新規事業をスタートするのですから紆余曲折あるのは当然として、それ以外のことに時間を取られたくない、悩みたくないという思いがありました。シンプルな設計の『CARADA 電子薬歴』ならすぐに使いこなせるのではないか、そう考えて導入を決めました。

開局の多忙な時に薬歴のストレスがない「シンプルで使いやすい」というのは大切な要素ですね。

そうですね。加えて、月額費用が安いという費用面の魅力もありました。見積もりを見ると安いと感じる場合でも、端末の追加で費用がかかる場合もあります。『CARADA 電子薬歴』は導入端末の台数による追加費用がないので、在宅業務で利用するタブレットと薬局内で利用するパソコンをその時の体制に合わせて追加しても月額費用の不安がありません。新設の薬局や在宅を行う薬局にはとても魅力的だと思います。

管理薬剤師の古曽部さん(左)と、事業責任者の掛上さん(右)。

訪問先の施設内でもiPadから自在にアクセス

日常の業務についてお聞きします。どれくらいの数の患者さんを担当されているのでしょうか。

掛上 担当6施設の約240人の患者さんを、私も含む3人の常勤薬剤師と、1人のパート薬剤師で受け持っています。患者数自体は一般的な外来と比較すると多くありませんが、在宅訪問は付随する業務が多々あるので、なかなか大変です。

古曽部さんにお聞きします。在宅訪問の業務のおおよその流れについて教えてください。

古曽部 往診同行、処方箋受付、調剤、一包化・カレンダーへの収納などの諸作業、配達および施設スタッフらへの説明、報告書などの書類作成というのが基本的な流れです。

往診同行もされているのですね。負担にはなりませんか。

古曽部 むしろ同行することでその後の作業が楽になります。量変更を例に説明すると、処方箋だけだとその意図を正誤も含めて推測、確認する必要がありますが、往診に同行しておけば、その場ですべて解決します。あとで考えたり、迷ったりすることがなくなります。

往診同行の際には『CARADA 電子薬歴』を携行されているのですか。

古曽部 はい。iPadを持って行っています。医師が往診している患者さんの薬歴を出しておいて、気づいたことをその場でメモしたり、薬歴を確認して、患者さんが別の医療機関にかかっているときにはその旨を伝えたりしています。

患者さんの薬歴をあらかじめ出しておくのですね。

掛上 『CARADA 電子薬歴』の機能の1つに、患者さんをグルーピングできる「患者検索機能」があります。薬局の意図・用途に応じたマークをつけておけば、対象となる患者さんを一括して呼び出せます。あとは診察に合わせてタブを切り替えていくだけで済むので、効率的です。薬歴を作成する際にも、同じ施設の患者さんをまとめて作成できるので便利です。

古曽部 以前勤めていた薬局ではレセコン一体型の電子薬歴を使っていたのですが、同じような作業をする際には、患者さんの生年月日を打ち込んで、一人ずつ呼び出していました。区分設定機能だけでも相当な時間短縮になります。

薬歴はいつ作成するのでしょうか。

掛上 訪問先ではメモ程度で仮保存しておいて、薬局に戻ってからパソコンで仕上げるようにしています。

古曽部 ふだんからスマホを使い倒しているような若い方ならiPadのタッチ操作のほうが速いかもしれませんが、私も薬歴入力はパソコンです。

操作性についてお聞きします。使ってみてこれは便利だなと思う機能はありますか。

掛上 基本的な操作は画面内の必要な項目をチェックで埋めていくだけです。シンプルで使いやすいと思います。薬歴に関しては、指導ナビを使うことで患者さん1人あたりおよそ1分程度で終えられます。もし同じ内容を手入力していたら、おそらく3分から5分程度かかるでしょう。外来と違って、一気に何十人分も作成しなくてはならないので、その差は大きいです。

古曽部 いまでこそ、だいぶ落ち着いてきましたが、開局してしばらくは薬歴をじっくり書くような時間が取れませんでした。手入力が必要な電子薬歴では対応しきれなかったと思います。本当に助かりました。

よく使う便利な機能はありますか。

掛上 過去の内容を複写できるボタンです。前回と同じ処方の場合は、このボタンを押したうえで、必要な部分のみ手直しすることで、より効率的に薬歴を作成できます。最初のうちはコピー&ペーストしたり、削除したりといろいろ操作していたのですが、スタッフのひとりがこのボタンの存在に気づいて、それ以来活用しています。

患者さんの主訴についてはどのように作成されているのですか。

古曽部 いろいろなケースに対応する定型文を用意しておいて、当てはまるものを選ぶようにしています。当てはまるものがなければ、手入力します。

掛上 患者さんに直接服薬指導できないケースでは、施設スタッフの方、看護師さんらを通して、患者さんの情報を収集して書き込みます。施設から提供を受けた往診記録票の内容を参照にして記述していくこともあります。

薬歴の内容についてはいかがですか。

掛上 SOAPでいえば、OAPにあたる部分を指導ナビがオートマチックに、分量的にもこんなに多いのかというくらいにやってくれます。「本当にこれだけでいいの?」と不安になるくらいの作業量なのに、内容としてはしっかり書けています。そのギャップに最初のうちは戸惑いました(笑)

新規開局だと基本的には1年後に個別指導が実施されます。

掛上 それは常々考えています。主訴の部分をしっかり記載しておけば、SOAPのOAPに当たる部分は『CARADA 電子薬歴』でしっかりカバーされているので指導官も指摘しづらいと思います。その上で、「きちんと確認しているのか」という指摘をされても自信をもって答えられるように、ひととおり目を通したうえで、不要な部分を削除したり、気づいた点を書き加えたりしています。

最後に今後の目標を教えてください。

掛上 患者さんへのサービスの充実はもちろん大切ですが、一方で事業の責任者として、利益を出す必要もあります。在宅訪問は、外来に比べてコストがかかります。時間短縮も含めて、どうすればコストを削減できるのか、またどうすれば売り上げを伸ばせるのか。今後しっかり検討して、実行していきたいと考えています。

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